キッチンのシンク下が臭い原因は?対処法と予防方法を徹底解説! コラムハウスクリーニングキッチン 公開日:2023年03月20日 更新日:2023年03月20日 【目次】 ・シンク下が臭い原因と対処法は? ・シンク下の臭いを予防する方法 ・賃貸物件でシンク下の臭いを感じたときは? ・キッチンのシンク下の修理作業にかかる費用の目安 ・シンク下の臭いはプロの掃除に任せるのがおすすめ! ・キッチンやシンクのお掃除はクリーンクルー ・まとめ シンク下が臭い原因と対処法は? キッチンのシンク下が臭うことはありませんか?シンク下の臭いにはいくつか原因があります。原因別に、適した方法で対処しないと解決できないため、まずは自宅のシンク下がどんな原因で臭っているのかを知る必要があるでしょう。以下では、シンク下が臭い原因について対処法もあわせて紹介していきます。 カビや雑菌が増殖している シンク下の収納棚の扉を開けた途端、カビや雑巾のような臭いがする場合は、収納棚の中でカビや雑菌が繁殖している可能性があります。収納棚のように普段は閉まっている場所は湿気が溜まりやすいため、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。シンク下に洗い終えた食器や調理器具を乾ききっていない状態で収納すると、水気が収納棚の中に充満します。 ほかにも、寒い季節にシンクでお湯を流すと、排水管が温められて棚の内側との温度差が生じ結露が発生しやすい状態になります。収納棚の中は暗いうえに風通しが悪いため、注意しないとカビや雑菌が繁殖し、きつい臭いを放ってしまいます。 アルコールスプレーや塩素系漂白剤で臭いの元ごと拭き取る カビや雑菌の繁殖によってシンク下が臭う場合には、まず作業の前にアルコールスプレー(塩素系漂白剤でも可)・ゴム手袋・雑巾3枚(スプレーを拭く用・水拭き用・乾拭き用)を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。 ・キッチンやリビングの窓を開けて、換気をする ・シンク下に収納している食器や調理器具などをすべて取り出す ・ゴム手袋を装着したら、雑巾にアルコールスプレーか塩素系漂白剤を染み込ませる ・アルコールスプレーや塩素系漂白剤を染み込ませた雑巾で棚の内側を拭く ・雑巾を1枚水で濡らし、固く絞ったら棚の内側を水拭きする ・残った雑巾で棚の内側を水気が残らないように拭く ・収納棚の扉をしばらく開けたまま棚の内側を乾燥させる ・完全に乾いたら食器や調理器具などを元の状態に戻す アルコールスプレーや塩素系漂白剤を染み込ませた雑巾で、棚の隅までくまなく拭きましょう。作業後は少しでも水気の残った状態で扉を閉めてしまうと、すぐにカビや雑巾のような臭いが発生してしまうため、完全に乾くまで乾燥させることが重要です。 配管に隙間がある シンク下から下水のような臭いがする場合は、配管と床の間に隙間がある可能性があります。配管に隙間が生じる理由としては、臭いの発生や害虫の進入を防ぐ部品である防臭キャップが取り付けられていない、または防臭キャップの劣化が考えられます。築年数が古い建物の場合は、防臭キャップが取り付けられていなかったり、劣化によって意味をなしていなかったりするケースもあるので、下水のようなドブ臭さを感じたら配管をチェックしてみてください。 防臭キャップを取り付ける 配管と床の間の隙間によってシンク下がドブ臭い場合には、新しい防臭キャップと雑巾を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。 ・シンク下の排水ホースのサイズを確認して、大きさの合う防臭キャップを購入する ・シンク下に収納している食器や調理器具などをすべて取り出す ・水漏れの可能性があるため、配管周辺に雑巾を敷いておく ・プラスチック製の蓋を上に持ちあげる ・排水管から排水ホースを引き抜き、排水ホースの先に新しい防臭キャップを取り付ける ・排水ホースとプラスチック製の蓋を元の状態に戻す ・取り出した食器や調理器具などを元の状態に戻す 排水管と床の間の隙間を埋めて、臭いの発生を防ぐためには、サイズがぴったりな防臭キャップを取り付けないといけません。誤ったサイズの防臭キャップを購入してしまわないように、事前に排水ホースのサイズを慎重に確認しましょう。 排水管に汚れ・つまりがある 排水管から悪臭が漂う場合は、排水管の内側に汚れがこびりついている可能性があります。主な汚れの種類は、排水溝から流れ落ちた油や食べカスなどが挙げられます。 冷えて固まった油には食べカスが絡みつきやすくなるため、排水管のつまりの原因になります。放置すると雑菌が繁殖し、ヌメリ・悪臭が発生してしまいます。また、汚れが溜まっていくと大きな塊になり、水の流れが悪くなる事態も起こり得ます。少しでも油臭さを感じたら、水が流れなくなる前に対処しましょう。 キッチンの排水口の臭いの原因とは?重曹やハイターなどを使った対処法を原因別に紹介 パイプクリーナーで汚れやつまりを剥がれ落とす 排水管の汚れ・つまりによってシンク下が油臭い場合は、まずパイプクリーナー・ゴム手袋を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。 ・キッチンやリビングの窓を開けて換気をする ・排水溝のゴミ受けや蓋などを外す ・キッチンの排水溝から、パイプクリーナーを所定量注ぐ ・取扱説明書に記載された所定時間、放置する ・時間になったら水でパイプクリーナーをよく洗い流す パイプクリーナーの放置時間が長いほど効果が上がりそうですが、放置時間が長過ぎると、剥がれ落ちた汚れが排水溝の中で詰まってしまう可能性があります。パイプクリーナーは取扱説明書の表記に従い、正しく使用するよう注意しましょう。 シンク下の収納から異臭がしている シンク下からさまざまな臭いが混ざり合っているような異臭がする場合は、棚の収納物が臭っている可能性があります。シンク下は、香辛料・乾物・調味料・油などを収納することも多い場所です。収納スペースが広ければ、キッチン掃除用具を収納している人もいるかもしれません。それぞれの臭いは微量でも、閉めきっている時間の長い空間では空気がこもったような異臭が発生してしまいます。 消臭剤を設置する シンク下からさまざまな臭いが混ざりあったような異臭がする場合は、まず消臭剤を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。 ・キッチンやリビングの窓を開ける ・シンク下の棚に収納物をすべて取り出し、風通しのよい場所に移動させる ・棚の扉を開けてしばらく換気する ・棚の中に消臭剤を設置する ・開封済みの調味料や乾物などは、密閉容器に移し替える ・取り出した収納物を元の状態に戻す 棚の中にこもった臭いを入れ替えるために、しばらく扉を開けっ放しにしましょう。開封済みの調味料や乾物をそのまま戻すと、臭いの発生は繰り返されてしまいます。密閉容器を活用して臭いを充満させないことと、作業後のこまめな換気が重要です。定期的に空気の入れ替えを行えば、異臭が発生しにくくなるでしょう。 シンク下の臭いを予防する方法 シンク下のくさい臭いの元を除去しても、カビや雑菌が繁殖しやすい環境がある限り、臭いは繰り返し発生してしまいます。シンク下の臭いの予防をすれば、清潔な環境で安心して収納物をしまえます。ちょっとした工夫で臭いの発生を防げるので、普段からできる予防方法について以下を参考にしてみてください。 シンク下をこまめに換気する 閉めきった状態で密閉時間が長いシンク下は、配管も通っているため、他の収納場所に比べて湿度が高い傾向があります。換気をせずにいつも扉が閉まっている状態だと、カビや雑菌が繁殖しやすくなってしまうでしょう。収納物の臭いでシンク下全体に臭いがこもってしまうので、特別湿度の高い雨などの日以外のときを狙って扉を開けっぱなしにする時間を作りましょう。定期的に換気することによって空気が循環し、シンク下の湿度の上昇を抑えられます。開けっ放しにしておくことに抵抗がある場合は、サーキュレーターなどを使用してシンク下に一気に空気を送り込むのも有効な対策です。 シンクの日々の掃除~念入りな掃除まで、手順やポイントを徹底解説! 収納スペースに余裕を持たせる シンク下の収納スペースに物をしまい過ぎてしまうと、風通しが悪くなり、カビが発生しやすく臭いがこもりやすい環境になります。スペースを有効活用して快適な環境を整えようと思っても、物を詰め込み過ぎて臭いが発生してしまっては本末転倒です。 カビや臭いの予防に重要なのは換気なので、空気の通り道を作る意識をしましょう。シンク下にないと不便な物以外は別の場所に収納したり、収納物の間に隙間を確保できるようにラックを設置したりするのも一つの手です。収納が2段に分かれることでスペースに余裕ができ、空気が循環しやすくなります。また、パッケージが紙のものやキッチンペーパーなどは湿気が染みこみやすく、カビが繁殖してしまう可能性があります。紙製のものの収納は、シンク下は避けるのが無難です。 排水管に油や食べカスを流さないようにする 調理後に残った油や食器に付着した食べカスが排水管に流れると、臭いや汚れの原因になってしまいます。食器や調理器具についた油は、キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗いましょう。揚げ物の後の大量の油は市販の凝固剤で固めたり、冷えた油であればキッチンペーパーを敷き詰めたビニール袋に流し込んだりして処分するのがおすすめです。使用済みの牛乳パックに詰め替えて処分する方法も有効です。 また、排水溝用の水切りネットを設置すれば、食べカスを回収しやすくなります。排水管に油や食べカスが流れないように対策しないと、つまって流れなくなったり水漏れしたりと、トラブルが起こりかねないので注意しましょう。 シンク下収納に除湿剤を置く シンク下の臭いを予防するために換気だけでは心配な場合は、シンク下の収納部分に除湿剤を設置するのもおすすめです。除湿剤には、シリカゲル・生石灰・塩化カルシウムなどさまざまな成分が使用されていますが、中でも塩化カルシウムは水分の吸収力が優れているため、高い効果が期待できます。 除湿剤を設置する場所については、空気の流れが悪く湿気が溜まりやすい収納棚の隅に置くことがポイントです。湿気の気になる季節だけではなく年中設置し続けて、湿気吸収の限度を超えたら交換するようにすれば、効果的に湿気予防ができます。 脱臭剤や消臭剤を活用する シンク下の臭い予防には、臭いの成分を吸着する脱臭剤と、臭いの成分を分解する消臭剤の使用もおすすめです。据え置きタイプが主流の脱臭剤はシンク下の収納棚に常設し、スプレータイプが主流の消臭剤は臭いが気になるときに使用するとより効果的です。 手軽に手に入れやすい重曹も、消臭とカビ予防に有効です。重曹を小皿や瓶に入れてシンク下に常設する方法と、水100mlに重曹小さじ1杯を混ぜた重曹水スプレーをシンク下収納全体に吹きかける方法があります。重曹の湿気を吸収する働きと消臭効果で、掃除の頻度も下げられるでしょう。 賃貸物件でシンク下の臭いを感じたときは? 賃貸住宅の水回りトラブルは大家さん・管理会社に対応義務があります。シンク下でくさい臭いを感じたときは、大家さん、もしくは管理会社に必ず相談しましょう。臭いだけでなく、配管のつまりや水が流れなくなったなどトラブルが起きた場合は報告すると対処してくれるケースもあります。ただし、蛇口の閉め忘れなど借主側の過失が原因の場合は、自己責任となり対処してもらえないケースが多いため注意しましょう。 問題なく使用していたにも関わらずシンク下で臭いが発生し、修繕を依頼しても対応してくれない場合には、自分で修理業者を手配し、かかった費用は大家さんや管理会社に対して請求ができます。その際は妥当性を問われるので覚えておきましょう。自分で業者を手配する場合には、後からトラブルになるのを避けるためにも、事前に大家さんや管理会社に報告しておくと安心です。 キッチンのシンク下の修理作業にかかる費用の目安 キッチンのシンク下の修理作業にかかる費用目安と内訳は以下の通りです。依頼の多い具体例別にまとめたので、参考にしてみてください。 ・経年劣化による排水溝の異臭除去、防臭処理作業 台所の防臭作業 22,000円 ・蛇腹排水管のつまりによる水流れの悪化の対処作業、悪臭がする台所の排水管トラップ交換 台所排水栓交換 22,000円 排水栓取付に伴う防水処理(軽作業) 8,800円 流し排水栓(SANEI)部品代 2,970円 流し排水ホース(SANEI)部品代 1,870円 合計 35,640円 ・縦管内のヘドロ状汚物によって悪臭がする台所のつまり除去 基本料金 4,400円 台所つまり除去高圧洗浄機使用3mまで 50,600円 台所つまり除去高圧洗浄機使用(追加12m) 26,200円 薬剤洗浄 8,800円 合計 90,000円 シンク下の臭いはプロの掃除に任せるのがおすすめ! シンク下の臭いの原因はさまざまですが、自分で対処するのが難しいほど状態がひどい場合には、クリーニング業者に依頼するのがおすすめです。専門業者に任せるメリットや清掃費用相場については、以下を参考にしてみてください。 キッチンのクリーニングをプロに依頼するメリット クリーニング業者に掃除を依頼すれば、シンク下を含むキッチン周りをまとめて掃除してもらえます。気になるシンク下のカビ・臭い以外にも、排水管の油汚れや焦げ付きなども徹底洗浄が可能です。プロのクリーニングは汚れや材質に応じて適材適所の薬品や掃除用具を使用するため、自分では手に負えない清掃もしてもらえるメリットがあるでしょう。 クリーニング作業以外に、撥水加工や除菌処理など清潔な状態を継続できる仕上げオプションもあるので、掃除の手間や頻度を軽くしたい人にとっては特におすすめです。 キッチンクリーニングの費用相場 シンク下を含むキッチンクリーニングの費用相場は、15,000円~30,000円です。業者によっては、シンク全体・コンロ回り・レンジフードや換気扇など、掃除箇所を細かく依頼できる場合もあります。水回りのみの掃除依頼や、清潔な状態を長持ちさせたい場合はオプションも付けるなど、気になる箇所の状態と費用を照らし合わせて依頼しましょう。 キッチンやシンクのお掃除はクリーンクルー 関東・東海・近畿・九州エリアで、地域密着型ハウスクリーニングを提供しているクリーンクルーでは、キッチンのさまざまなクリーニングプランを取り扱っています。毎日料理をするキッチンは、油汚れ・水アカ・ぬめり・臭いが発生しやすい場所です。経験豊富なプロによる熟成された掃除技術と専用の洗剤や道具で、頑固な汚れも短時間で掃除してもらえます。自分での取り外しは難しい細部のパーツも、分解して隅々まで洗浄が可能です。 クリーンクルーの「キッチンおそうじ」プランは以下の4箇所がセットで、定価税込み22,000円となっています。随時キャンペーンも行っているので、お得なタイミングを狙って依頼してみるのもいいでしょう。 ・ガス台回り(壁・各パーツ・ガスコンロ洗浄を含む) 税込11,000円〜 ・シンク回りの汚れ除去 税込3,300円 ・キッチン戸棚上下の拭き掃除 税込8,800円 (荷物が取り出されていない場合は、追加料金発生) ・キッチン回りの床水拭き 無料サービス 魚グリルやオーブンの汚れ除去や、キッチン特殊コーティングなどオプションも豊富なので、組み合わせ次第でニーズに合った依頼が可能です。年末の大掃除など定期的なクリーニングにおすすめの「キッチンまるごとおそうじセット」も単品依頼よりお得なので、参考にしてみてください。 まとめ シンク下のスペースにキッチンで使用する調味料や乾物のストックや、掃除用具などを収納している人も多いでしょう。しかし、収納物を詰め込みすぎてしまうと湿気が溜まり、カビや雑菌の温床となり、嫌な臭いが発生してしまいます。 少しでも臭いを感じたら、どこが原因なのか確認し、自分でもできる対処法や臭いを防ぐ予防法を試してみてください。放置すると水が流れなくなったり、排水管がつまったりなど、最悪の事態も起こり得るので早めの対応が重要です。 クリーンクルーのキッチンのお掃除・クリーニング
シンク下が臭い原因と対処法は?
キッチンのシンク下が臭うことはありませんか?シンク下の臭いにはいくつか原因があります。原因別に、適した方法で対処しないと解決できないため、まずは自宅のシンク下がどんな原因で臭っているのかを知る必要があるでしょう。以下では、シンク下が臭い原因について対処法もあわせて紹介していきます。
カビや雑菌が増殖している
シンク下の収納棚の扉を開けた途端、カビや雑巾のような臭いがする場合は、収納棚の中でカビや雑菌が繁殖している可能性があります。収納棚のように普段は閉まっている場所は湿気が溜まりやすいため、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。シンク下に洗い終えた食器や調理器具を乾ききっていない状態で収納すると、水気が収納棚の中に充満します。
ほかにも、寒い季節にシンクでお湯を流すと、排水管が温められて棚の内側との温度差が生じ結露が発生しやすい状態になります。収納棚の中は暗いうえに風通しが悪いため、注意しないとカビや雑菌が繁殖し、きつい臭いを放ってしまいます。
アルコールスプレーや塩素系漂白剤で臭いの元ごと拭き取る
カビや雑菌の繁殖によってシンク下が臭う場合には、まず作業の前にアルコールスプレー(塩素系漂白剤でも可)・ゴム手袋・雑巾3枚(スプレーを拭く用・水拭き用・乾拭き用)を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。
・キッチンやリビングの窓を開けて、換気をする
・シンク下に収納している食器や調理器具などをすべて取り出す
・ゴム手袋を装着したら、雑巾にアルコールスプレーか塩素系漂白剤を染み込ませる
・アルコールスプレーや塩素系漂白剤を染み込ませた雑巾で棚の内側を拭く
・雑巾を1枚水で濡らし、固く絞ったら棚の内側を水拭きする
・残った雑巾で棚の内側を水気が残らないように拭く
・収納棚の扉をしばらく開けたまま棚の内側を乾燥させる
・完全に乾いたら食器や調理器具などを元の状態に戻す
アルコールスプレーや塩素系漂白剤を染み込ませた雑巾で、棚の隅までくまなく拭きましょう。作業後は少しでも水気の残った状態で扉を閉めてしまうと、すぐにカビや雑巾のような臭いが発生してしまうため、完全に乾くまで乾燥させることが重要です。
配管に隙間がある
シンク下から下水のような臭いがする場合は、配管と床の間に隙間がある可能性があります。配管に隙間が生じる理由としては、臭いの発生や害虫の進入を防ぐ部品である防臭キャップが取り付けられていない、または防臭キャップの劣化が考えられます。築年数が古い建物の場合は、防臭キャップが取り付けられていなかったり、劣化によって意味をなしていなかったりするケースもあるので、下水のようなドブ臭さを感じたら配管をチェックしてみてください。
防臭キャップを取り付ける
配管と床の間の隙間によってシンク下がドブ臭い場合には、新しい防臭キャップと雑巾を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。
・シンク下の排水ホースのサイズを確認して、大きさの合う防臭キャップを購入する
・シンク下に収納している食器や調理器具などをすべて取り出す
・水漏れの可能性があるため、配管周辺に雑巾を敷いておく
・プラスチック製の蓋を上に持ちあげる
・排水管から排水ホースを引き抜き、排水ホースの先に新しい防臭キャップを取り付ける
・排水ホースとプラスチック製の蓋を元の状態に戻す
・取り出した食器や調理器具などを元の状態に戻す
排水管と床の間の隙間を埋めて、臭いの発生を防ぐためには、サイズがぴったりな防臭キャップを取り付けないといけません。誤ったサイズの防臭キャップを購入してしまわないように、事前に排水ホースのサイズを慎重に確認しましょう。
排水管に汚れ・つまりがある
排水管から悪臭が漂う場合は、排水管の内側に汚れがこびりついている可能性があります。主な汚れの種類は、排水溝から流れ落ちた油や食べカスなどが挙げられます。
冷えて固まった油には食べカスが絡みつきやすくなるため、排水管のつまりの原因になります。放置すると雑菌が繁殖し、ヌメリ・悪臭が発生してしまいます。また、汚れが溜まっていくと大きな塊になり、水の流れが悪くなる事態も起こり得ます。少しでも油臭さを感じたら、水が流れなくなる前に対処しましょう。
キッチンの排水口の臭いの原因とは?
重曹やハイターなどを使った対処法を原因別に紹介
パイプクリーナーで汚れやつまりを剥がれ落とす
排水管の汚れ・つまりによってシンク下が油臭い場合は、まずパイプクリーナー・ゴム手袋を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。
・キッチンやリビングの窓を開けて換気をする
・排水溝のゴミ受けや蓋などを外す
・キッチンの排水溝から、パイプクリーナーを所定量注ぐ
・取扱説明書に記載された所定時間、放置する
・時間になったら水でパイプクリーナーをよく洗い流す
パイプクリーナーの放置時間が長いほど効果が上がりそうですが、放置時間が長過ぎると、剥がれ落ちた汚れが排水溝の中で詰まってしまう可能性があります。パイプクリーナーは取扱説明書の表記に従い、正しく使用するよう注意しましょう。
シンク下の収納から異臭がしている
シンク下からさまざまな臭いが混ざり合っているような異臭がする場合は、棚の収納物が臭っている可能性があります。シンク下は、香辛料・乾物・調味料・油などを収納することも多い場所です。収納スペースが広ければ、キッチン掃除用具を収納している人もいるかもしれません。それぞれの臭いは微量でも、閉めきっている時間の長い空間では空気がこもったような異臭が発生してしまいます。
消臭剤を設置する
シンク下からさまざまな臭いが混ざりあったような異臭がする場合は、まず消臭剤を用意しましょう。作業の手順は、以下の通りです。
・キッチンやリビングの窓を開ける
・シンク下の棚に収納物をすべて取り出し、風通しのよい場所に移動させる
・棚の扉を開けてしばらく換気する
・棚の中に消臭剤を設置する
・開封済みの調味料や乾物などは、密閉容器に移し替える
・取り出した収納物を元の状態に戻す
棚の中にこもった臭いを入れ替えるために、しばらく扉を開けっ放しにしましょう。開封済みの調味料や乾物をそのまま戻すと、臭いの発生は繰り返されてしまいます。密閉容器を活用して臭いを充満させないことと、作業後のこまめな換気が重要です。定期的に空気の入れ替えを行えば、異臭が発生しにくくなるでしょう。
シンク下の臭いを予防する方法
シンク下のくさい臭いの元を除去しても、カビや雑菌が繁殖しやすい環境がある限り、臭いは繰り返し発生してしまいます。シンク下の臭いの予防をすれば、清潔な環境で安心して収納物をしまえます。ちょっとした工夫で臭いの発生を防げるので、普段からできる予防方法について以下を参考にしてみてください。
シンク下をこまめに換気する
閉めきった状態で密閉時間が長いシンク下は、配管も通っているため、他の収納場所に比べて湿度が高い傾向があります。換気をせずにいつも扉が閉まっている状態だと、カビや雑菌が繁殖しやすくなってしまうでしょう。収納物の臭いでシンク下全体に臭いがこもってしまうので、特別湿度の高い雨などの日以外のときを狙って扉を開けっぱなしにする時間を作りましょう。定期的に換気することによって空気が循環し、シンク下の湿度の上昇を抑えられます。開けっ放しにしておくことに抵抗がある場合は、サーキュレーターなどを使用してシンク下に一気に空気を送り込むのも有効な対策です。
シンクの日々の掃除~念入りな掃除まで、手順やポイントを徹底解説!
収納スペースに余裕を持たせる
シンク下の収納スペースに物をしまい過ぎてしまうと、風通しが悪くなり、カビが発生しやすく臭いがこもりやすい環境になります。スペースを有効活用して快適な環境を整えようと思っても、物を詰め込み過ぎて臭いが発生してしまっては本末転倒です。
カビや臭いの予防に重要なのは換気なので、空気の通り道を作る意識をしましょう。シンク下にないと不便な物以外は別の場所に収納したり、収納物の間に隙間を確保できるようにラックを設置したりするのも一つの手です。収納が2段に分かれることでスペースに余裕ができ、空気が循環しやすくなります。また、パッケージが紙のものやキッチンペーパーなどは湿気が染みこみやすく、カビが繁殖してしまう可能性があります。紙製のものの収納は、シンク下は避けるのが無難です。
排水管に油や食べカスを流さないようにする
調理後に残った油や食器に付着した食べカスが排水管に流れると、臭いや汚れの原因になってしまいます。食器や調理器具についた油は、キッチンペーパーなどで拭き取ってから洗いましょう。揚げ物の後の大量の油は市販の凝固剤で固めたり、冷えた油であればキッチンペーパーを敷き詰めたビニール袋に流し込んだりして処分するのがおすすめです。使用済みの牛乳パックに詰め替えて処分する方法も有効です。
また、排水溝用の水切りネットを設置すれば、食べカスを回収しやすくなります。排水管に油や食べカスが流れないように対策しないと、つまって流れなくなったり水漏れしたりと、トラブルが起こりかねないので注意しましょう。
シンク下収納に除湿剤を置く
シンク下の臭いを予防するために換気だけでは心配な場合は、シンク下の収納部分に除湿剤を設置するのもおすすめです。除湿剤には、シリカゲル・生石灰・塩化カルシウムなどさまざまな成分が使用されていますが、中でも塩化カルシウムは水分の吸収力が優れているため、高い効果が期待できます。
除湿剤を設置する場所については、空気の流れが悪く湿気が溜まりやすい収納棚の隅に置くことがポイントです。湿気の気になる季節だけではなく年中設置し続けて、湿気吸収の限度を超えたら交換するようにすれば、効果的に湿気予防ができます。
脱臭剤や消臭剤を活用する
シンク下の臭い予防には、臭いの成分を吸着する脱臭剤と、臭いの成分を分解する消臭剤の使用もおすすめです。据え置きタイプが主流の脱臭剤はシンク下の収納棚に常設し、スプレータイプが主流の消臭剤は臭いが気になるときに使用するとより効果的です。
手軽に手に入れやすい重曹も、消臭とカビ予防に有効です。重曹を小皿や瓶に入れてシンク下に常設する方法と、水100mlに重曹小さじ1杯を混ぜた重曹水スプレーをシンク下収納全体に吹きかける方法があります。重曹の湿気を吸収する働きと消臭効果で、掃除の頻度も下げられるでしょう。
賃貸物件でシンク下の臭いを感じたときは?
賃貸住宅の水回りトラブルは大家さん・管理会社に対応義務があります。シンク下でくさい臭いを感じたときは、大家さん、もしくは管理会社に必ず相談しましょう。臭いだけでなく、配管のつまりや水が流れなくなったなどトラブルが起きた場合は報告すると対処してくれるケースもあります。ただし、蛇口の閉め忘れなど借主側の過失が原因の場合は、自己責任となり対処してもらえないケースが多いため注意しましょう。
問題なく使用していたにも関わらずシンク下で臭いが発生し、修繕を依頼しても対応してくれない場合には、自分で修理業者を手配し、かかった費用は大家さんや管理会社に対して請求ができます。その際は妥当性を問われるので覚えておきましょう。自分で業者を手配する場合には、後からトラブルになるのを避けるためにも、事前に大家さんや管理会社に報告しておくと安心です。
キッチンのシンク下の修理作業にかかる費用の目安
キッチンのシンク下の修理作業にかかる費用目安と内訳は以下の通りです。依頼の多い具体例別にまとめたので、参考にしてみてください。
・経年劣化による排水溝の異臭除去、防臭処理作業
台所の防臭作業 22,000円
・蛇腹排水管のつまりによる水流れの悪化の対処作業、悪臭がする台所の排水管トラップ交換
台所排水栓交換 22,000円
排水栓取付に伴う防水処理(軽作業) 8,800円
流し排水栓(SANEI)部品代 2,970円
流し排水ホース(SANEI)部品代 1,870円
合計 35,640円
・縦管内のヘドロ状汚物によって悪臭がする台所のつまり除去
基本料金 4,400円
台所つまり除去高圧洗浄機使用3mまで 50,600円
台所つまり除去高圧洗浄機使用(追加12m) 26,200円
薬剤洗浄 8,800円
合計 90,000円
シンク下の臭いはプロの掃除に任せるのがおすすめ!
シンク下の臭いの原因はさまざまですが、自分で対処するのが難しいほど状態がひどい場合には、クリーニング業者に依頼するのがおすすめです。専門業者に任せるメリットや清掃費用相場については、以下を参考にしてみてください。
キッチンのクリーニングをプロに依頼するメリット
クリーニング業者に掃除を依頼すれば、シンク下を含むキッチン周りをまとめて掃除してもらえます。気になるシンク下のカビ・臭い以外にも、排水管の油汚れや焦げ付きなども徹底洗浄が可能です。プロのクリーニングは汚れや材質に応じて適材適所の薬品や掃除用具を使用するため、自分では手に負えない清掃もしてもらえるメリットがあるでしょう。
クリーニング作業以外に、撥水加工や除菌処理など清潔な状態を継続できる仕上げオプションもあるので、掃除の手間や頻度を軽くしたい人にとっては特におすすめです。
キッチンクリーニングの費用相場
シンク下を含むキッチンクリーニングの費用相場は、15,000円~30,000円です。業者によっては、シンク全体・コンロ回り・レンジフードや換気扇など、掃除箇所を細かく依頼できる場合もあります。水回りのみの掃除依頼や、清潔な状態を長持ちさせたい場合はオプションも付けるなど、気になる箇所の状態と費用を照らし合わせて依頼しましょう。
キッチンやシンクのお掃除はクリーンクルー
関東・東海・近畿・九州エリアで、地域密着型ハウスクリーニングを提供しているクリーンクルーでは、キッチンのさまざまなクリーニングプランを取り扱っています。毎日料理をするキッチンは、油汚れ・水アカ・ぬめり・臭いが発生しやすい場所です。経験豊富なプロによる熟成された掃除技術と専用の洗剤や道具で、頑固な汚れも短時間で掃除してもらえます。自分での取り外しは難しい細部のパーツも、分解して隅々まで洗浄が可能です。
クリーンクルーの「キッチンおそうじ」プランは以下の4箇所がセットで、定価税込み22,000円となっています。随時キャンペーンも行っているので、お得なタイミングを狙って依頼してみるのもいいでしょう。
・ガス台回り(壁・各パーツ・ガスコンロ洗浄を含む) 税込11,000円〜
・シンク回りの汚れ除去 税込3,300円
・キッチン戸棚上下の拭き掃除 税込8,800円
(荷物が取り出されていない場合は、追加料金発生)
・キッチン回りの床水拭き 無料サービス
魚グリルやオーブンの汚れ除去や、キッチン特殊コーティングなどオプションも豊富なので、組み合わせ次第でニーズに合った依頼が可能です。年末の大掃除など定期的なクリーニングにおすすめの「キッチンまるごとおそうじセット」も単品依頼よりお得なので、参考にしてみてください。
まとめ
シンク下のスペースにキッチンで使用する調味料や乾物のストックや、掃除用具などを収納している人も多いでしょう。しかし、収納物を詰め込みすぎてしまうと湿気が溜まり、カビや雑菌の温床となり、嫌な臭いが発生してしまいます。
少しでも臭いを感じたら、どこが原因なのか確認し、自分でもできる対処法や臭いを防ぐ予防法を試してみてください。放置すると水が流れなくなったり、排水管がつまったりなど、最悪の事態も起こり得るので早めの対応が重要です。
クリーンクルーのキッチンのお掃除・クリーニング