カーテンのカビを簡単に取る方法は?発生する原因や予防するコツを徹底解説 コラムハウスクリーニング窓・サッシ 公開日:2023年04月19日 更新日:2023年04月19日 【目次】 ・カーテンにカビが発生する原因 ・カーテンのカビを取る前に必要な準備 ・カーテンのカビ取り掃除の手順 ・カーテンのカビ取り掃除の手順【重曹編】 ・カーテンのカビ取りに関する注意点 ・カーテンのカビを予防するには? ・カーテンの汚れが落ちない時はプロにお任せ! ・ハウスクリーニングのことならクリーンクルー ・まとめ カーテンにカビが発生する原因 カーテンにカビが発生する原因は、湿気による窓の結露です。結露とは、空気中に漂う水蒸気が冷えた窓に触れることで水分になる現象で、湿気の多い梅雨や夏、外気温との差が激しい冬の時期に発生しやすくなります。 また、日常的な洗濯物の部屋干しや加湿器の使用も湿度を高めますし、カーテンや窓付近に付着したゴミやほこりなどもカビの繁殖を促す原因となります。 カーテンのカビを放置するとどうなる? 湿気を吸収してカビが生えたカーテンを放置すると、人体にまで悪影響を及ぼす可能性があります。中でも黒カビの胞子が体内に入り込んだり皮膚に付着したりすると、鼻炎や喘息、皮膚炎などといったアレルギー症状を引き起こしかねないため、速やかな対処が必要です。 また、カビの胞子は空気中に漂うため、カビが発生したカーテンを放置し続けることで同じ部屋に配置したほかの家具にまでカビが生えてしまうことも考えられます。 カーテンのカビを取る前に必要な準備 カーテンのカビを取るときは、事前準備が重要です。カビの除去方法を誤ると、カーテン生地の色落ちや傷みの原因になる恐れがあります。以下で解説する事前準備のポイントを参考にしてみてください。 洗濯表示を確認する カーテンのカビを除去するには、カーテンのフック付近やタグに表記されてある洗濯表示を必ず確認しましょう。「洗濯機OK」「手洗いOK」「桶のマーク」などが表示されていれば、家庭での洗濯が可能です。「◯℃以下のぬるま湯、または水による手洗い可能」など温度や洗濯方法に指定がある場合は、カーテンを傷めないためにも指示に従って洗いましょう。「洗濯禁止」「洗濯不可」などと表記されている場合は家庭での洗濯が難しいため、クリーニングに出すのが賢明です。 漂白が可能か確認する カビが生えていないカーテンを洗濯する場合は、普段どおりの洗濯で問題ありません。しかしカビを除去するために漂白剤でつけ置きをする場合には、漂白剤の使用が可能かどうかを確認しておく必要があります。漂白剤が使用できないカーテンをつけ置きしたい場合は、中性洗剤などで対処してください。 漂白剤の種類を知っておく 漂白剤には、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の2種類があります。酸素系漂白剤は自然由来の成分でできているため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使える特徴があります。漂白力はやや低めですが、色柄物にも使用できる点がメリットです。 一方で、塩素系漂白剤は漂白力の強さは抜群ですが、色落ちのリスクがあるため色柄物や素材が繊細なカーテンへの使用はおすすめではありません。カーテンのカビを落としたいときは、基本的に酸素系漂白剤を使用することを覚えておきましょう。酸素系漂白剤でもカーテンの色落ちが心配な場合には、少量の漂白剤を付けたタオルやブラシなどでカーテンの目立たない部分を軽くこすったり叩いたりして、色落ちしないかどうかチェックしておくと安心です。 カビ取りに重曹は効果ある? あらゆる汚れや掃除場所に万能な重曹は、使い勝手の良さと手軽に入手できることから常備している家庭も多いでしょう。しかし、自然由来の成分でできている重曹の洗浄力では、カーテンのカビを除去しきれません。カビの繁殖防止や臭いの抑制には有効なので、カビ予防として活用するのがおすすめです。重曹と水を混ぜて霧吹きに移し替えた重曹スプレーを作っておくと、さまざまな掃除の場面で活用できて便利です。 カーテンのカビ取り掃除の手順 自宅のカーテンに「洗濯可能」の表示があれば、家庭でもカビ取りができます。事前の準備やカビ取り掃除の手順をチェックして、効果的にカビを除去しましょう。 必要なもの カーテンのカビ取りに必要なものは以下のとおりです。準備不足で掃除途中で困らないよう、事前に用意しておきましょう。 ・カーテンが入るサイズのバケツ ・ゴム手袋 ・不要なタオルや布2枚 ・小さめのブラシ2つ ・酸素系漂白剤 ・中性洗剤 カーテンのカビや汚れをブラシで落とす 初めに、カーテンを何度か揺らしてレールに溜まった汚れやほこりを落とします。カーテンを取り外したら、歯ブラシや洗濯用ブラシでカビの発生部分を、繊維や生地が傷まないように軽く叩きましょう。その後、カビの裏部分に不要なタオルを当てて、中性洗剤を少量付けた別のブラシでカビ部分を優しく叩きます。カーテン表面に付着したカビがタオルに移ることで、つけ置きや洗濯の効果が現れやすくなるので、慎重に行いましょう。 カーテンの目立たない部分で色落ちの確認をする 「洗濯可能」と表記されている場合でも、色落ちする可能性はあります。よく目にする部分のカーテンであればなおさら色落ちは避けたいものです。カーテンの目立たない部分に中性洗剤を染み込ませた布を当てて、色落ちしないかどうか事前に確認すると安心です。 酸素系漂白剤を使用してつけ置きをする カーテンが入る大きさのバケツに、洗濯表示で指示された温度よりも低い温度のお湯をはり、オキシクリーンやワイドハイターなどの酸素系漂白剤を混ぜましょう。液体タイプよりも粉末タイプのほうが汚れが落ちやすいため覚えておくと便利です。 漂白剤が使用できないカーテンの場合は、中性洗剤や洗濯用・つけ置き用洗剤の使用がおすすめです。カーテンをバケツの液体にひたひたにつけて、30分~60分程度放置します。長く放置するほど汚れが落ちると思いがちですが、生地が傷む原因になってしまうので、放置時間は守るようにしましょう。つけ置き後は、きれいな水でよくすすいでください。漂白剤の使用時は必ず換気をし、手荒れ防止のためにゴム手袋の着用も忘れないように注意しましょう。 洗濯表示に従って洗う つけ置きの後は、洗濯表示どおりに洗濯していきます。「洗濯機可能」の場合は、洗濯洗剤を使用した普段通りの洗濯方法で洗います。洗濯機にそのままカーテンを入れるよりも、洗濯ネットに入れてから洗濯をすると生地の傷みを防げます。毛布コース・丁寧コース・大物洗いコースなど、自宅のカーテンの生地に合わせて洗濯方法を選んでください。「洗濯機不可」で手洗いをする場合は、大きめのバケツを使って手洗いをします。洗濯洗剤を溶かしたぬるま湯にカーテンを入れたら、もみ洗いではなく手で押しながら洗うのがポイントです。繊維に洗剤が残らないように、最低でも3回はすすぎましょう。 脱水したらカーテンレールに干す カーテンを洗い終わったら脱水にかけますが、脱水しすぎると生地が傷んでしまうので、水が滴り落ちない程度で30秒程度と覚えておいてください。カーテンの脱水後は、普段の洗濯物干しに干すと二度手間になるので、カーテンレールに干してしまいましょう。畳み跡が残らないようにシワを伸ばすのも、忘れずに行ってください。 濡れたままの状態が長時間続くと菌が繁殖してしまうので、脱水後はなるべく早く干すように注意しましょう。晴れていて風通しの良い日が適切ですが、天気が悪い場合は扇風機やエアコンの除湿機能を使用するなど工夫すれば、生乾きを防げます。乾燥機にかけてしまえば乾くのは早いですが、生地が傷むためNGです。 カーテンのカビ取り掃除の手順【重曹編】 天然素材でできていて環境に優しい重曹は、コスパもよく手に入る上に、あらゆる掃除場所に使用できて便利なアイテムです。重曹だけではカビを落とせるほどの洗浄力はありませんが、洗濯洗剤と合わせた使用や、洗濯機での使用が可能な場合はカビを落とす効果が上がります。また、消臭効果も期待できるため、臭いが気になる場合は是非試してみてください。重曹を使ったカビ取り掃除の手順は以下のとおりです。 ・30度~40度程度のお湯を張った大きなバケツや桶に、スプーン1杯分の重曹を入れてよく溶かす ・カーテンを入れて、カビの繁殖がヒドイ箇所は揉み洗いをする ・30分以上つけ置きをすると汚れが全体的に移ってしまう可能性があるため、30分未満放置する ・カーテンをプリーツに合わせて畳み、洗濯ネットに入れる ・洗濯機に入れて、すすぎと30秒程度の脱水を行う ・脱水後、 カーテンをカーテンレールにかけてシワを伸ばして自然乾燥させる カーテンのカビ取りに関する注意点 窓側に設置されることの多いレースのカーテンは、カーテンを開閉する度に結露に当たりやすいため、カビが繁殖しやすい傾向があります。カビは頑固なので洗浄力が高い洗剤を使用しないと落ちきらない上に、レースのカーテンは繊細な素材でできていることが多く、生地を傷めてしまう可能性があります。生地を傷めずにカビも落としきるのは難しいので、黒いカビがポツポツと出現し始めたら、放置せずになるべく速く対処しましょう。 カーテンのカビを予防するには? カーテンにカビができてしまうと、普段通りの洗濯だけではなくカビを除去するための一手間が発生します。頑固なカビを落とすために洗浄力の強い洗剤を使用することで、生地の色落ちや傷みなどのリスクもあるでしょう。カーテンのカビ予防としていくつか効果的な方法があるので、以下を参考にしてみてください。 結露を防止する カーテンにカビが発生してしまう原因は湿気や結露です。カーテンに結露が付かないようにするためには、窓やカーテンレール、サッシ部分についた結露を拭き取るなど窓付近の手入れをこまめに行うことが重要です。また、結露を吸収するワイパーやスポンジ、カーテンが結露に触れることを防ぐライナーを使用したりするのもおすすめです。結露対策グッズも有効活用して、効率的に結露対策を行いましょう。 機能性カーテンを選ぶ 結露が発生しやすい窓の場合は、機能性カーテンを選ぶのもカビ予防として有効です。機能性カーテンには、吸湿性・速乾性・静電気除去・通気性・抗菌加工など、カビ予防としても効果が期待できる機能を持つタイプがいろいろとあります。「手洗いOK」「洗濯機可」など自宅で洗えるカーテンであれば、より清潔が保てるでしょう。 日頃からカーテンの汚れを落とす カーテンに溜まった汚れやほこり、ゴミなどは生地の劣化もカビの繁殖も早めてしまいます。洗濯可能なカーテンであれば、季節の変わり目など定期的に洗濯できるといいでしょう。カーテンの洗濯に時間が取れない場合や、自宅での洗濯が難しくクリーニングを利用するしかない場合は、ハンディモップやブラシなどでこまめにほこりや汚れを払いましょう。カビの栄養となるほこりやゴミを除去しておくだけでも効果はあるので、普段のお掃除ついでにサッシやレール部分の清潔を保つのがおすすめです。 除菌スプレーを使う カーテンのカビを防ぐには、カーテン用除菌スプレーも有効です。市販のもの以外にも、無水エタノールまたは消毒用エタノールがあれば、水と混ぜるだけでカビ防止用スプレーを作れます。カーテンに吹きかけることでカビの繁殖を防ぎますが、カーテンの素材によって色落ちしたりシミになったりする可能性もあります。手軽で続けやすい方法なので、目立たない部分で試して色落ち等の確認ができたらぜひ取り入れてみてください。 部屋をこまめに換気する カーテンのカビは結露が原因で発生しますが、結露は水蒸気や湿気がないと発生しません。そのため、窓付近の対策だけではなく、部屋全体でのカビ予防が重要です。晴れている日は窓を開けてこまめに換気をしたり、湿度が高い日には除湿器を使用したりなどの対策を意識しましょう。 また、家具を壁にくっつけて配置している人は多いですが、ある程度の隙間がないとカビが繁殖しやすくなってしまいます。日当たりの悪い北の方角も湿気が溜まりやすいため要注意です。家具の配置や方角も意識して、空気のこもらない部屋作りをしてみてください。 カーテンの汚れが落ちない時はプロにお任せ! カーテンのカビが自分で対処しきれない場合は、クリーニング業者を活用しましょう。色落ちや生地の傷みが心配な場合や、洗濯表示に「洗濯不可」「水洗いNG」などと表記されている場合も同様です。クリーニング専門のプロに依頼すれば、カーテンの生地や繊維に適切な方法で確実にカビの除去が可能です。 しかし、自分で洗うよりも費用がかかるので、クリーニング料金によっては新調した方が安く抑えられるケースも出てきます。さらに、カーテンのカビや汚れの状態によっては業者で対応できないこともあるので、心配な場合は事前に問い合わせてみてください。 ハウスクリーニングのことならクリーンクルー カーテン自体の洗濯は意識して行っていても、窓やサッシ部分が汚れていればすぐにカビは繁殖してしまいます。カーテンのカビ除去と同時に窓付近の掃除も行えれば最も良いですが、一度にまとめて掃除するのは時間もかかり重労働です。 関東・東海・近畿・九州エリアでハウスクリーニングを提供しているクリーンクルーでは、「窓・サッシおそうじプラン」が税込み11,000円となっています。ほかにも、「選べるおそうじプラン」では通常のメニューにはないちょっとした部分の掃除や整理整頓などを依頼できるため、窓が高い場所にあり自分ではカーテンを取り外せない場合や、手の届かないカーテンレールを掃除してほしい場合におすすめです。 利用料金は3時間プラン(1名)で税込み20,900円〜です。ほかのおそうじメニューに追加して依頼する場合は、1時間(1名)税込み7,700円〜の特別価格を取り扱っているので、お得に利用できます。 まとめ カーテンにカビができてしまったら、まず洗濯表示を確認して、指示どおりに洗いましょう。酸素系漂白剤が使用できる場合は、つけ置きするだけでカビや汚れが浮いてくるのでおすすめです。黒カビを吸ってしまうと人体に悪影響を及ぼしますし、まだ大丈夫だろうと油断しているとすぐに広がってしまいます。定期的な換気やほこり取りなどのカビ対策を習慣づけて、湿気に気をつけながら気持ちよく過ごしましょう。 クリーンクルーの窓クリーニング・サッシ掃除
カーテンにカビが発生する原因
カーテンにカビが発生する原因は、湿気による窓の結露です。結露とは、空気中に漂う水蒸気が冷えた窓に触れることで水分になる現象で、湿気の多い梅雨や夏、外気温との差が激しい冬の時期に発生しやすくなります。
また、日常的な洗濯物の部屋干しや加湿器の使用も湿度を高めますし、カーテンや窓付近に付着したゴミやほこりなどもカビの繁殖を促す原因となります。
カーテンのカビを放置するとどうなる?
湿気を吸収してカビが生えたカーテンを放置すると、人体にまで悪影響を及ぼす可能性があります。中でも黒カビの胞子が体内に入り込んだり皮膚に付着したりすると、鼻炎や喘息、皮膚炎などといったアレルギー症状を引き起こしかねないため、速やかな対処が必要です。
また、カビの胞子は空気中に漂うため、カビが発生したカーテンを放置し続けることで同じ部屋に配置したほかの家具にまでカビが生えてしまうことも考えられます。
カーテンのカビを取る前に必要な準備
カーテンのカビを取るときは、事前準備が重要です。カビの除去方法を誤ると、カーテン生地の色落ちや傷みの原因になる恐れがあります。以下で解説する事前準備のポイントを参考にしてみてください。
洗濯表示を確認する
カーテンのカビを除去するには、カーテンのフック付近やタグに表記されてある洗濯表示を必ず確認しましょう。「洗濯機OK」「手洗いOK」「桶のマーク」などが表示されていれば、家庭での洗濯が可能です。「◯℃以下のぬるま湯、または水による手洗い可能」など温度や洗濯方法に指定がある場合は、カーテンを傷めないためにも指示に従って洗いましょう。「洗濯禁止」「洗濯不可」などと表記されている場合は家庭での洗濯が難しいため、クリーニングに出すのが賢明です。
漂白が可能か確認する
カビが生えていないカーテンを洗濯する場合は、普段どおりの洗濯で問題ありません。しかしカビを除去するために漂白剤でつけ置きをする場合には、漂白剤の使用が可能かどうかを確認しておく必要があります。漂白剤が使用できないカーテンをつけ置きしたい場合は、中性洗剤などで対処してください。
漂白剤の種類を知っておく
漂白剤には、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の2種類があります。酸素系漂白剤は自然由来の成分でできているため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使える特徴があります。漂白力はやや低めですが、色柄物にも使用できる点がメリットです。
一方で、塩素系漂白剤は漂白力の強さは抜群ですが、色落ちのリスクがあるため色柄物や素材が繊細なカーテンへの使用はおすすめではありません。カーテンのカビを落としたいときは、基本的に酸素系漂白剤を使用することを覚えておきましょう。酸素系漂白剤でもカーテンの色落ちが心配な場合には、少量の漂白剤を付けたタオルやブラシなどでカーテンの目立たない部分を軽くこすったり叩いたりして、色落ちしないかどうかチェックしておくと安心です。
カビ取りに重曹は効果ある?
あらゆる汚れや掃除場所に万能な重曹は、使い勝手の良さと手軽に入手できることから常備している家庭も多いでしょう。しかし、自然由来の成分でできている重曹の洗浄力では、カーテンのカビを除去しきれません。カビの繁殖防止や臭いの抑制には有効なので、カビ予防として活用するのがおすすめです。重曹と水を混ぜて霧吹きに移し替えた重曹スプレーを作っておくと、さまざまな掃除の場面で活用できて便利です。
カーテンのカビ取り掃除の手順
自宅のカーテンに「洗濯可能」の表示があれば、家庭でもカビ取りができます。事前の準備やカビ取り掃除の手順をチェックして、効果的にカビを除去しましょう。
必要なもの
カーテンのカビ取りに必要なものは以下のとおりです。準備不足で掃除途中で困らないよう、事前に用意しておきましょう。
・カーテンが入るサイズのバケツ
・ゴム手袋
・不要なタオルや布2枚
・小さめのブラシ2つ
・酸素系漂白剤
・中性洗剤
カーテンのカビや汚れをブラシで落とす
初めに、カーテンを何度か揺らしてレールに溜まった汚れやほこりを落とします。カーテンを取り外したら、歯ブラシや洗濯用ブラシでカビの発生部分を、繊維や生地が傷まないように軽く叩きましょう。その後、カビの裏部分に不要なタオルを当てて、中性洗剤を少量付けた別のブラシでカビ部分を優しく叩きます。カーテン表面に付着したカビがタオルに移ることで、つけ置きや洗濯の効果が現れやすくなるので、慎重に行いましょう。
カーテンの目立たない部分で色落ちの確認をする
「洗濯可能」と表記されている場合でも、色落ちする可能性はあります。よく目にする部分のカーテンであればなおさら色落ちは避けたいものです。カーテンの目立たない部分に中性洗剤を染み込ませた布を当てて、色落ちしないかどうか事前に確認すると安心です。
酸素系漂白剤を使用してつけ置きをする
カーテンが入る大きさのバケツに、洗濯表示で指示された温度よりも低い温度のお湯をはり、オキシクリーンやワイドハイターなどの酸素系漂白剤を混ぜましょう。液体タイプよりも粉末タイプのほうが汚れが落ちやすいため覚えておくと便利です。
漂白剤が使用できないカーテンの場合は、中性洗剤や洗濯用・つけ置き用洗剤の使用がおすすめです。カーテンをバケツの液体にひたひたにつけて、30分~60分程度放置します。長く放置するほど汚れが落ちると思いがちですが、生地が傷む原因になってしまうので、放置時間は守るようにしましょう。つけ置き後は、きれいな水でよくすすいでください。漂白剤の使用時は必ず換気をし、手荒れ防止のためにゴム手袋の着用も忘れないように注意しましょう。
洗濯表示に従って洗う
つけ置きの後は、洗濯表示どおりに洗濯していきます。「洗濯機可能」の場合は、洗濯洗剤を使用した普段通りの洗濯方法で洗います。洗濯機にそのままカーテンを入れるよりも、洗濯ネットに入れてから洗濯をすると生地の傷みを防げます。毛布コース・丁寧コース・大物洗いコースなど、自宅のカーテンの生地に合わせて洗濯方法を選んでください。「洗濯機不可」で手洗いをする場合は、大きめのバケツを使って手洗いをします。洗濯洗剤を溶かしたぬるま湯にカーテンを入れたら、もみ洗いではなく手で押しながら洗うのがポイントです。繊維に洗剤が残らないように、最低でも3回はすすぎましょう。
脱水したらカーテンレールに干す
カーテンを洗い終わったら脱水にかけますが、脱水しすぎると生地が傷んでしまうので、水が滴り落ちない程度で30秒程度と覚えておいてください。カーテンの脱水後は、普段の洗濯物干しに干すと二度手間になるので、カーテンレールに干してしまいましょう。畳み跡が残らないようにシワを伸ばすのも、忘れずに行ってください。
濡れたままの状態が長時間続くと菌が繁殖してしまうので、脱水後はなるべく早く干すように注意しましょう。晴れていて風通しの良い日が適切ですが、天気が悪い場合は扇風機やエアコンの除湿機能を使用するなど工夫すれば、生乾きを防げます。乾燥機にかけてしまえば乾くのは早いですが、生地が傷むためNGです。
カーテンのカビ取り掃除の手順【重曹編】
天然素材でできていて環境に優しい重曹は、コスパもよく手に入る上に、あらゆる掃除場所に使用できて便利なアイテムです。重曹だけではカビを落とせるほどの洗浄力はありませんが、洗濯洗剤と合わせた使用や、洗濯機での使用が可能な場合はカビを落とす効果が上がります。また、消臭効果も期待できるため、臭いが気になる場合は是非試してみてください。重曹を使ったカビ取り掃除の手順は以下のとおりです。
・30度~40度程度のお湯を張った大きなバケツや桶に、スプーン1杯分の重曹を入れてよく溶かす
・カーテンを入れて、カビの繁殖がヒドイ箇所は揉み洗いをする
・30分以上つけ置きをすると汚れが全体的に移ってしまう可能性があるため、30分未満放置する
・カーテンをプリーツに合わせて畳み、洗濯ネットに入れる
・洗濯機に入れて、すすぎと30秒程度の脱水を行う
・脱水後、 カーテンをカーテンレールにかけてシワを伸ばして自然乾燥させる
カーテンのカビ取りに関する注意点
窓側に設置されることの多いレースのカーテンは、カーテンを開閉する度に結露に当たりやすいため、カビが繁殖しやすい傾向があります。カビは頑固なので洗浄力が高い洗剤を使用しないと落ちきらない上に、レースのカーテンは繊細な素材でできていることが多く、生地を傷めてしまう可能性があります。生地を傷めずにカビも落としきるのは難しいので、黒いカビがポツポツと出現し始めたら、放置せずになるべく速く対処しましょう。
カーテンのカビを予防するには?
カーテンにカビができてしまうと、普段通りの洗濯だけではなくカビを除去するための一手間が発生します。頑固なカビを落とすために洗浄力の強い洗剤を使用することで、生地の色落ちや傷みなどのリスクもあるでしょう。カーテンのカビ予防としていくつか効果的な方法があるので、以下を参考にしてみてください。
結露を防止する
カーテンにカビが発生してしまう原因は湿気や結露です。カーテンに結露が付かないようにするためには、窓やカーテンレール、サッシ部分についた結露を拭き取るなど窓付近の手入れをこまめに行うことが重要です。また、結露を吸収するワイパーやスポンジ、カーテンが結露に触れることを防ぐライナーを使用したりするのもおすすめです。結露対策グッズも有効活用して、効率的に結露対策を行いましょう。
機能性カーテンを選ぶ
結露が発生しやすい窓の場合は、機能性カーテンを選ぶのもカビ予防として有効です。機能性カーテンには、吸湿性・速乾性・静電気除去・通気性・抗菌加工など、カビ予防としても効果が期待できる機能を持つタイプがいろいろとあります。「手洗いOK」「洗濯機可」など自宅で洗えるカーテンであれば、より清潔が保てるでしょう。
日頃からカーテンの汚れを落とす
カーテンに溜まった汚れやほこり、ゴミなどは生地の劣化もカビの繁殖も早めてしまいます。洗濯可能なカーテンであれば、季節の変わり目など定期的に洗濯できるといいでしょう。カーテンの洗濯に時間が取れない場合や、自宅での洗濯が難しくクリーニングを利用するしかない場合は、ハンディモップやブラシなどでこまめにほこりや汚れを払いましょう。カビの栄養となるほこりやゴミを除去しておくだけでも効果はあるので、普段のお掃除ついでにサッシやレール部分の清潔を保つのがおすすめです。
除菌スプレーを使う
カーテンのカビを防ぐには、カーテン用除菌スプレーも有効です。市販のもの以外にも、無水エタノールまたは消毒用エタノールがあれば、水と混ぜるだけでカビ防止用スプレーを作れます。カーテンに吹きかけることでカビの繁殖を防ぎますが、カーテンの素材によって色落ちしたりシミになったりする可能性もあります。手軽で続けやすい方法なので、目立たない部分で試して色落ち等の確認ができたらぜひ取り入れてみてください。
部屋をこまめに換気する
カーテンのカビは結露が原因で発生しますが、結露は水蒸気や湿気がないと発生しません。そのため、窓付近の対策だけではなく、部屋全体でのカビ予防が重要です。晴れている日は窓を開けてこまめに換気をしたり、湿度が高い日には除湿器を使用したりなどの対策を意識しましょう。
また、家具を壁にくっつけて配置している人は多いですが、ある程度の隙間がないとカビが繁殖しやすくなってしまいます。日当たりの悪い北の方角も湿気が溜まりやすいため要注意です。家具の配置や方角も意識して、空気のこもらない部屋作りをしてみてください。
カーテンの汚れが落ちない時はプロにお任せ!
カーテンのカビが自分で対処しきれない場合は、クリーニング業者を活用しましょう。色落ちや生地の傷みが心配な場合や、洗濯表示に「洗濯不可」「水洗いNG」などと表記されている場合も同様です。クリーニング専門のプロに依頼すれば、カーテンの生地や繊維に適切な方法で確実にカビの除去が可能です。
しかし、自分で洗うよりも費用がかかるので、クリーニング料金によっては新調した方が安く抑えられるケースも出てきます。さらに、カーテンのカビや汚れの状態によっては業者で対応できないこともあるので、心配な場合は事前に問い合わせてみてください。
ハウスクリーニングのことならクリーンクルー
カーテン自体の洗濯は意識して行っていても、窓やサッシ部分が汚れていればすぐにカビは繁殖してしまいます。カーテンのカビ除去と同時に窓付近の掃除も行えれば最も良いですが、一度にまとめて掃除するのは時間もかかり重労働です。
関東・東海・近畿・九州エリアでハウスクリーニングを提供しているクリーンクルーでは、「窓・サッシおそうじプラン」が税込み11,000円となっています。ほかにも、「選べるおそうじプラン」では通常のメニューにはないちょっとした部分の掃除や整理整頓などを依頼できるため、窓が高い場所にあり自分ではカーテンを取り外せない場合や、手の届かないカーテンレールを掃除してほしい場合におすすめです。
利用料金は3時間プラン(1名)で税込み20,900円〜です。ほかのおそうじメニューに追加して依頼する場合は、1時間(1名)税込み7,700円〜の特別価格を取り扱っているので、お得に利用できます。
まとめ
カーテンにカビができてしまったら、まず洗濯表示を確認して、指示どおりに洗いましょう。酸素系漂白剤が使用できる場合は、つけ置きするだけでカビや汚れが浮いてくるのでおすすめです。黒カビを吸ってしまうと人体に悪影響を及ぼしますし、まだ大丈夫だろうと油断しているとすぐに広がってしまいます。定期的な換気やほこり取りなどのカビ対策を習慣づけて、湿気に気をつけながら気持ちよく過ごしましょう。
クリーンクルーの窓クリーニング・サッシ掃除