マットレスのカビ取りに効果的な3つの方法 予防方法もご紹介! コラムハウスクリーニング 公開日:2023年04月19日 更新日:2023年04月19日 【目次】 ・マットレスにカビが発生する原因 ・マットレスのカビを取り除く方法 ・マットレスにカビが発生するのを予防する方法 ・マットレスの寿命 ・使わなくなったマットレスの処分方法 ・ハウスクリーニングならクリーンクルー ・まとめ マットレスにカビが発生する原因 カビが発生する条件は、「25度から28度程度の適度な温度」「60%以上の高い湿度」「エサとなる栄養分」がポイントです。私達が毎日寝ているマットレスは、実はこれらの条件を満たす、カビにとって天国のような場所なのです。 人間は、寝ている間にコップ1杯分もの汗をかくといわれています。その汗がマットレスへと吸収されることで、マットレスは湿度が高い状態になるのです。マットレスは厚みがあり、湿気がこもりやすいのも原因の1つです。さらに、寝ている間に体温によってマットレスが温められるため、マットレスは湿度と温度がカビにとって最適な場所といえるでしょう。そこにホコリや髪の毛、皮脂などの栄養分があると、カビがあっという間に繁殖してしまうのです。 マットレスに発生したカビを放置するとどうなる? カビは繁殖力が強く、一度発生するとどんどん増えていきます。マットレスに発生したカビを放置しておくと、取り除けなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。また、カビの胞子が体内に入り込んで繁殖し、病気の原因となることもあります。 マットレスのカビを取り除く方法 ここからは、マットレスのカビを取り除く方法を、使用する洗剤ごとに詳しく解説していきます。 消毒用エタノールを使用した掃除方法 まずは軽度のカビ汚れを消毒用のエタノールで掃除する方法です。エタノールは殺菌力が高いのでカビを死滅させ、繁殖を抑える効果が期待できます。しかし漂白効果はないので、カビによってできた黒ずみを取り除くことはできません。 必要なもの 必要なものは以下のとおりです。 ・消毒用エタノール ・スプレーボトル ・ぞうきんまたは不要なタオル ・ぬるま湯 ・ドライヤー スプレーボトルは消毒用エタノールを吹きかけるために使用するので、消毒用エタノールの容器がスプレータイプの場合は、スプレーボトルを用意する必要はありません。 掃除手順 まずは消毒用エタノールをスプレーボトルに入れ、カビが生えている箇所に向かって吹きかけます。カビ全体がしっかり湿る程度に吹きかけてください。それから、カビの内部にエタノールが染み込むまで1時間程度放置しておきましょう。エタノールが染み込んで殺菌できたら、タオルをぬるま湯で濡らして軽くしぼり、カビのある部分を叩いて拭き取ります。このとき、こすって拭き取ってしまうとカビや黒ずみが広がってしまうので、必ずトントンと叩くようにして拭き取ってください。最後にドライヤーを使ってマットレスをしっかり乾燥させましょう。エタノールは蒸発しやすい液体ですが、湿気が残ったままにしているとカビが再発してしまうので注意してください。 重曹とエタノールを使用した掃除方法 カビの臭いが気になるときは、消臭効果のある重曹を併用する方法をおすすめします。基本的な手順はエタノールを使用した掃除方法と同様です。エタノールと同様に、重曹にも漂白効果はないため、カビによってついた黒ずみは落とせません。 必要なもの 準備するものは以下のとおりです。 ・重曹 ・水 ・消毒用エタノール ・スプレーボトル(2本) ・ぞうきんか不要なタオル ・ドライヤー 消毒用エタノールの容器がスプレータイプの場合は、用意するスプレーボトルは1本で間に合います。 掃除手順 初めに重曹水を作ります。100mlの水をスプレーボトルに入れ、そこに小さじ1杯の重曹を加えてよく振って混ぜ合わせてください。重曹は冷たい水には溶けにくいので、ぬるま湯を使うのもおすすめです。 作った重曹水をカビが生えている部分に吹きかけて5分ほど放置しましょう。カビの部分全体が湿るくらいにたっぷり吹きかけてください。重曹の成分がカビに浸透したら、ぞうきんやいらないタオルを使ってカビの部分を叩き、汚れや水分を拭き取ります。このとき、こすって拭き取ってしまうとカビが広がってしまうので、必ず叩くようにして拭き取ってください。 次にエタノールをスプレーボトルに入れてカビの部分に吹きかけます。全体にしっかりとエタノールがかかったら、1時間ほど放置して殺菌しましょう。その後、再度ぞうきんやタオルでカビの部分を叩いて水分を拭き取ります。このときもカビの部分をこすらないように注意してください。最後にドライヤーで濡れた部分をしっかり乾かせば完了です。重曹水はエタノールのように揮発しやすい液体ではないため、しっかり乾かさないとカビが再発する原因となってしまいます。表面だけではなくマットレス内部の湿気がなくなるまで乾かしましょう。 市販のカビ対策スプレーを使用した掃除方法 市販のカビ対策スプレーには、カビの殺菌だけではなく黒ずみの漂白をしてくれる製品もあります。カビによってついてしまった黒ずみを消したい場合は、これらの製品を使って掃除をしましょう。ただし、黒ずみの漂白をしてくれる製品は多くの場合強力な漂白成分が配合されており、マットレスが脱色してしまう可能性があります。脱色が気になる場合は使用を避けてください。 掃除手順 市販のカビ対策スプレーを使用した掃除方法はとても簡単です。マットレスのカビが生えている部分にカビ対策スプレーを吹きかけて30分ほど放置した後、水で濡らしたぞうきんや不要なタオルで叩くように水拭きすれば完了します。カビの黒ずみが完全に消えていない場合は、水拭きした後にもう一度洗剤をスプレーして30分ほど放置し、水拭きしましょう。何度か繰り返すことでガンコなカビの黒ずみもきれいになります。 カビ対策スプレーを使用する際には、洗剤が目に入ったり肌に触れたりしないように注意してください。 マットレスのカビや汚れが落ちない場合はプロに依頼する カビが広範囲に広がっていたりカビが生えてから時間が経っていたりと、自分で掃除してもカビや汚れを落とせないケースもあります。そんな場合にはプロに依頼することをおすすめします。プロに依頼すれば、専用の機材や業務用の強力な洗剤で自力では落としにくいガンコなカビや汚れもきれいに取り除いてもらうことが可能です。また、マットレスの内部に潜んでいてカビの原因となる菌や、染み付いたニオイにも効果的です。 マットレスのカビ取りやクリーニングは、マットレスのサイズごとに料金が異なります。業者によっても金額に多少の違いはありますが、一般的な料金の相場は以下のとおりです。 ・ベビー・キッズ:約7,000円〜10,000円 ・シングル:約8,000〜13,000円 ・セミダブル・ダブル:約10,000〜15,000円 ・クイーン・キング:約14,000〜20,000円 マットレスのカビの除去、撃退で使用を控えるべきもの カビを除去したり撃退したりするときに、浴室用のカビ取り剤やキッチン用の漂白剤を使用したいと考える人もいることでしょう。たしかにそれらの洗剤はカビの除去や黒ずみの漂白に高い効果を発揮します。 しかし、非常に強い塩素系漂白剤のため、成分を吸い込んだり肌に触れたりすることで人体に悪影響を及ぼす恐れもあるのです。マットレスは直接肌に触れるものなので、それらの洗剤を使用してカビ取りをおこなうのは避けましょう。 また、塩素系漂白剤は布製品に向けて作られたものではありません。そのため、布地を傷めてしまったり変色や色落ちをさせてしまったりする可能性もあります。塩素系漂白剤の注意書きにも、「色や柄のある製品」「水洗いできない製品」「布製品」には使用しないよう書かれているので守ってください。 マットレスには洗濯表示がついており、酸素系や塩素系の漂白剤が使用できるかどうかが記載されています。その他、マットレスの素材によって使用できない洗剤もあるので、洗剤を使用する前に一度洗濯表示を確認し、それに沿った方法で汚れを落とすのがおすすめです。 マットレスにカビが発生するのを予防する方法 ここまで、マットレスのカビを取る方法を紹介してきましたが、できるならそもそもマットレスにカビが発生しないように予防したいものです。そこで、マットレスのカビの発生を予防する方法をピックアップしました。 掛布団をめくっておく 掛布団は保温性や保湿性が高いので、マットレスの上にかけたままにしておくと中に残った熱や湿気が逃げていきません。温かくて湿った環境はカビの大好物なので、そのままではあっという間にカビが繁殖してしまいます。毎朝起きたあとは掛布団をめくって、マットレスや掛布団にこもった熱や湿気を外に逃がしておくようにしましょう。 マットレスを壁から離しておく 寝ている間にマットレスに吸収された汗などの湿気は、側面から発散されていきます。そのため、マットレスと壁がぴったりくっついているとマットレス内部の通気性が悪くなってしまい、湿気がこもりやすくなるのです。10cm程度壁から離しておくだけで空気が通り、湿気が逃げていくので、マットレスを設置する際は気を付けてください。 部屋を換気する 昼間の使用頻度が少ない寝室は、人の出入りも少なく、部屋そのものに湿気が溜まりやすくなります。部屋の窓を開けて換気をおこなうことで、マットレスを含む寝室全体の湿度を下げて、カビを発生しにくくできるのです。部屋に溜まったホコリはカビの栄養分となるので、それらを外に追い出すためにも窓を開けることは効果的といえます。 除湿シートを使う マットレスにシーツを敷いただけの状態や薄い敷きパッドを使用しただけの状態で眠ると、寝ている間に放出された汗や湿気をマットレスがすべて受け止めるので、カビが発生しやすくなります。市販の除湿シートをマットレスとシーツや敷きパッドの間に敷くと、マットレスに湿気が移るのを防げるのでおすすめです。防水機能がついたものであれば、子どものおねしょや生理の経血などでマットレスが汚れてしまうことも防げます。 床にマットレスを直置きしない マットレス内部の湿気は、側面だけではなく表面と裏面からも逃げていきます。そのため、床にマットレスを直接置いてしまうと、床から湿気が逃げにくくなってしまい、マットレス内部に湿気がこもりやすくなります。体温と床との温度差でマットレスと床の接地面が結露する原因にもなるので、マットレスは床に直置きするのではなく、ベッドフレームやすのこに載せて使うようにしましょう。 こまめにシーツや敷きパッドを洗濯する 毎日肌に触れるシーツや敷きパッドは、たとえ目に見えなくても汗や皮脂などですぐに汚れてしまいます。汗や皮脂などはカビの栄養分であり、そのままにしておくとカビが繁殖する原因となるので注意が必要です。シーツや敷きパッドはマットレスに比べて洗濯が簡単なので、少なくとも週に一度は洗濯をしてきれいを保つようにしましょう。 マットレスの寿命 マットレスは家電のように動かなくなったり、洋服のようにサイズアウトしたりすることないので、買い換えるタイミングを見失ってしまうケースもあるでしょう。しかし、マットレスにも寿命があり、長く使い続けていると眠りの質にも影響してくるので注意しなければなりません。 マットレスは素材やコイルの種類、品質などによって寿命が変わってきます。一般的にはコイルマットレスは5年から10年、ウレタンマットレスは1年から6年が寿命の目安です。 使わなくなったマットレスの処分方法 マットレスを買い換えたり布団で眠るようにしたりと、不要なマットレスが出た場合、マットレスは処分しなければなりません。そこで、使わなくなったマットレスの処分方法を紹介します。 解体してゴミにする マットレスは、解体してしまえばコイルと布や詰め物に分解できるので、それぞれ燃えないゴミと燃えるゴミとして捨てられます。解体するのに手間がかかりますが、処分費用は発生しないので、少しでも費用を浮かせたいと考える人におすすめの方法です。コイルは金属なので、お住まいの自治体のルールに沿って捨ててください。 粗大ごみとして出す マットレスは大きいので、粗大ごみとして自治体に回収してもらえます。詳しい申し込み方法や粗大ごみの出し方は自治体によって違うので、事前に市役所の窓口やホームページなどで確認しましょう。処分費用も自治体によってさまざまで、費用がかからない自治体もありますが、1000円程度の費用がかかる自治体もあります。 新品のマットレスを購入した店に引き取ってもらう マットレスを新品に買い換えた場合は、購入した店で古いマットレスを引き取って処分してくれるケースがあります。追加料金が必要な店があったり、購入数と引き取り数が同数でなければならなかったりと制約もありますが、新しいマットレスを運び入れるついでに古いマットレスを引き取ってくれるので、自分で運び出しをしなくてよい点がメリットです。 ハウスクリーニングならクリーンクルー マットレスのカビは、マットレスやシーツなどの汚れだけではなく、寝室そのものの汚れが原因の場合もあります。カビの胞子を撒き散らす原因となるエアコンや、毎日掃除をしてもホコリが溜まりがちな床をプロの技でしっかり掃除して、カビの原因を徹底的に排除しましょう。 エアコンの掃除は家庭用壁掛タイプが標準価格で1台12,000円〜(税込13,200円〜)、床(フローリング)の掃除は定価12,000円〜(税込13,200円〜)で依頼できます。 まとめ カビは温度、湿度、栄養分の条件が揃うと繁殖します。マットレスはその条件が揃いやすく、カビが発生しやすい場所です。マットレスのカビを掃除するには、消毒用エタノールを使用する方法や重曹と消毒用エタノールを併用する方法、カビ対策スプレーを使用する方法があります。広範囲に発生してしまったカビや発生してから時間が経ってしまったカビなどは、プロに依頼して徹底的にきれいにしてもらうのも選択肢の1つです。 クリーンクルーのハウスクリーニング
マットレスにカビが発生する原因
カビが発生する条件は、「25度から28度程度の適度な温度」「60%以上の高い湿度」「エサとなる栄養分」がポイントです。私達が毎日寝ているマットレスは、実はこれらの条件を満たす、カビにとって天国のような場所なのです。
人間は、寝ている間にコップ1杯分もの汗をかくといわれています。その汗がマットレスへと吸収されることで、マットレスは湿度が高い状態になるのです。マットレスは厚みがあり、湿気がこもりやすいのも原因の1つです。さらに、寝ている間に体温によってマットレスが温められるため、マットレスは湿度と温度がカビにとって最適な場所といえるでしょう。そこにホコリや髪の毛、皮脂などの栄養分があると、カビがあっという間に繁殖してしまうのです。
マットレスに発生したカビを放置するとどうなる?
カビは繁殖力が強く、一度発生するとどんどん増えていきます。マットレスに発生したカビを放置しておくと、取り除けなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。また、カビの胞子が体内に入り込んで繁殖し、病気の原因となることもあります。
マットレスのカビを取り除く方法
ここからは、マットレスのカビを取り除く方法を、使用する洗剤ごとに詳しく解説していきます。
消毒用エタノールを使用した掃除方法
まずは軽度のカビ汚れを消毒用のエタノールで掃除する方法です。エタノールは殺菌力が高いのでカビを死滅させ、繁殖を抑える効果が期待できます。しかし漂白効果はないので、カビによってできた黒ずみを取り除くことはできません。
必要なもの
必要なものは以下のとおりです。
・消毒用エタノール
・スプレーボトル
・ぞうきんまたは不要なタオル
・ぬるま湯
・ドライヤー
スプレーボトルは消毒用エタノールを吹きかけるために使用するので、消毒用エタノールの容器がスプレータイプの場合は、スプレーボトルを用意する必要はありません。
掃除手順
まずは消毒用エタノールをスプレーボトルに入れ、カビが生えている箇所に向かって吹きかけます。カビ全体がしっかり湿る程度に吹きかけてください。それから、カビの内部にエタノールが染み込むまで1時間程度放置しておきましょう。エタノールが染み込んで殺菌できたら、タオルをぬるま湯で濡らして軽くしぼり、カビのある部分を叩いて拭き取ります。このとき、こすって拭き取ってしまうとカビや黒ずみが広がってしまうので、必ずトントンと叩くようにして拭き取ってください。最後にドライヤーを使ってマットレスをしっかり乾燥させましょう。エタノールは蒸発しやすい液体ですが、湿気が残ったままにしているとカビが再発してしまうので注意してください。
重曹とエタノールを使用した掃除方法
カビの臭いが気になるときは、消臭効果のある重曹を併用する方法をおすすめします。基本的な手順はエタノールを使用した掃除方法と同様です。エタノールと同様に、重曹にも漂白効果はないため、カビによってついた黒ずみは落とせません。
必要なもの
準備するものは以下のとおりです。
・重曹
・水
・消毒用エタノール
・スプレーボトル(2本)
・ぞうきんか不要なタオル
・ドライヤー
消毒用エタノールの容器がスプレータイプの場合は、用意するスプレーボトルは1本で間に合います。
掃除手順
初めに重曹水を作ります。100mlの水をスプレーボトルに入れ、そこに小さじ1杯の重曹を加えてよく振って混ぜ合わせてください。重曹は冷たい水には溶けにくいので、ぬるま湯を使うのもおすすめです。
作った重曹水をカビが生えている部分に吹きかけて5分ほど放置しましょう。カビの部分全体が湿るくらいにたっぷり吹きかけてください。重曹の成分がカビに浸透したら、ぞうきんやいらないタオルを使ってカビの部分を叩き、汚れや水分を拭き取ります。このとき、こすって拭き取ってしまうとカビが広がってしまうので、必ず叩くようにして拭き取ってください。
次にエタノールをスプレーボトルに入れてカビの部分に吹きかけます。全体にしっかりとエタノールがかかったら、1時間ほど放置して殺菌しましょう。その後、再度ぞうきんやタオルでカビの部分を叩いて水分を拭き取ります。このときもカビの部分をこすらないように注意してください。最後にドライヤーで濡れた部分をしっかり乾かせば完了です。重曹水はエタノールのように揮発しやすい液体ではないため、しっかり乾かさないとカビが再発する原因となってしまいます。表面だけではなくマットレス内部の湿気がなくなるまで乾かしましょう。
市販のカビ対策スプレーを使用した掃除方法
市販のカビ対策スプレーには、カビの殺菌だけではなく黒ずみの漂白をしてくれる製品もあります。カビによってついてしまった黒ずみを消したい場合は、これらの製品を使って掃除をしましょう。ただし、黒ずみの漂白をしてくれる製品は多くの場合強力な漂白成分が配合されており、マットレスが脱色してしまう可能性があります。脱色が気になる場合は使用を避けてください。
掃除手順
市販のカビ対策スプレーを使用した掃除方法はとても簡単です。マットレスのカビが生えている部分にカビ対策スプレーを吹きかけて30分ほど放置した後、水で濡らしたぞうきんや不要なタオルで叩くように水拭きすれば完了します。カビの黒ずみが完全に消えていない場合は、水拭きした後にもう一度洗剤をスプレーして30分ほど放置し、水拭きしましょう。何度か繰り返すことでガンコなカビの黒ずみもきれいになります。
カビ対策スプレーを使用する際には、洗剤が目に入ったり肌に触れたりしないように注意してください。
マットレスのカビや汚れが落ちない場合はプロに依頼する
カビが広範囲に広がっていたりカビが生えてから時間が経っていたりと、自分で掃除してもカビや汚れを落とせないケースもあります。そんな場合にはプロに依頼することをおすすめします。プロに依頼すれば、専用の機材や業務用の強力な洗剤で自力では落としにくいガンコなカビや汚れもきれいに取り除いてもらうことが可能です。また、マットレスの内部に潜んでいてカビの原因となる菌や、染み付いたニオイにも効果的です。
マットレスのカビ取りやクリーニングは、マットレスのサイズごとに料金が異なります。業者によっても金額に多少の違いはありますが、一般的な料金の相場は以下のとおりです。
・ベビー・キッズ:約7,000円〜10,000円
・シングル:約8,000〜13,000円
・セミダブル・ダブル:約10,000〜15,000円
・クイーン・キング:約14,000〜20,000円
マットレスのカビの除去、撃退で使用を控えるべきもの
カビを除去したり撃退したりするときに、浴室用のカビ取り剤やキッチン用の漂白剤を使用したいと考える人もいることでしょう。たしかにそれらの洗剤はカビの除去や黒ずみの漂白に高い効果を発揮します。
しかし、非常に強い塩素系漂白剤のため、成分を吸い込んだり肌に触れたりすることで人体に悪影響を及ぼす恐れもあるのです。マットレスは直接肌に触れるものなので、それらの洗剤を使用してカビ取りをおこなうのは避けましょう。
また、塩素系漂白剤は布製品に向けて作られたものではありません。そのため、布地を傷めてしまったり変色や色落ちをさせてしまったりする可能性もあります。塩素系漂白剤の注意書きにも、「色や柄のある製品」「水洗いできない製品」「布製品」には使用しないよう書かれているので守ってください。
マットレスには洗濯表示がついており、酸素系や塩素系の漂白剤が使用できるかどうかが記載されています。その他、マットレスの素材によって使用できない洗剤もあるので、洗剤を使用する前に一度洗濯表示を確認し、それに沿った方法で汚れを落とすのがおすすめです。
マットレスにカビが発生するのを予防する方法
ここまで、マットレスのカビを取る方法を紹介してきましたが、できるならそもそもマットレスにカビが発生しないように予防したいものです。そこで、マットレスのカビの発生を予防する方法をピックアップしました。
掛布団をめくっておく
掛布団は保温性や保湿性が高いので、マットレスの上にかけたままにしておくと中に残った熱や湿気が逃げていきません。温かくて湿った環境はカビの大好物なので、そのままではあっという間にカビが繁殖してしまいます。毎朝起きたあとは掛布団をめくって、マットレスや掛布団にこもった熱や湿気を外に逃がしておくようにしましょう。
マットレスを壁から離しておく
寝ている間にマットレスに吸収された汗などの湿気は、側面から発散されていきます。そのため、マットレスと壁がぴったりくっついているとマットレス内部の通気性が悪くなってしまい、湿気がこもりやすくなるのです。10cm程度壁から離しておくだけで空気が通り、湿気が逃げていくので、マットレスを設置する際は気を付けてください。
部屋を換気する
昼間の使用頻度が少ない寝室は、人の出入りも少なく、部屋そのものに湿気が溜まりやすくなります。部屋の窓を開けて換気をおこなうことで、マットレスを含む寝室全体の湿度を下げて、カビを発生しにくくできるのです。部屋に溜まったホコリはカビの栄養分となるので、それらを外に追い出すためにも窓を開けることは効果的といえます。
除湿シートを使う
マットレスにシーツを敷いただけの状態や薄い敷きパッドを使用しただけの状態で眠ると、寝ている間に放出された汗や湿気をマットレスがすべて受け止めるので、カビが発生しやすくなります。市販の除湿シートをマットレスとシーツや敷きパッドの間に敷くと、マットレスに湿気が移るのを防げるのでおすすめです。防水機能がついたものであれば、子どものおねしょや生理の経血などでマットレスが汚れてしまうことも防げます。
床にマットレスを直置きしない
マットレス内部の湿気は、側面だけではなく表面と裏面からも逃げていきます。そのため、床にマットレスを直接置いてしまうと、床から湿気が逃げにくくなってしまい、マットレス内部に湿気がこもりやすくなります。体温と床との温度差でマットレスと床の接地面が結露する原因にもなるので、マットレスは床に直置きするのではなく、ベッドフレームやすのこに載せて使うようにしましょう。
こまめにシーツや敷きパッドを洗濯する
毎日肌に触れるシーツや敷きパッドは、たとえ目に見えなくても汗や皮脂などですぐに汚れてしまいます。汗や皮脂などはカビの栄養分であり、そのままにしておくとカビが繁殖する原因となるので注意が必要です。シーツや敷きパッドはマットレスに比べて洗濯が簡単なので、少なくとも週に一度は洗濯をしてきれいを保つようにしましょう。
マットレスの寿命
マットレスは家電のように動かなくなったり、洋服のようにサイズアウトしたりすることないので、買い換えるタイミングを見失ってしまうケースもあるでしょう。しかし、マットレスにも寿命があり、長く使い続けていると眠りの質にも影響してくるので注意しなければなりません。
マットレスは素材やコイルの種類、品質などによって寿命が変わってきます。一般的にはコイルマットレスは5年から10年、ウレタンマットレスは1年から6年が寿命の目安です。
使わなくなったマットレスの処分方法
マットレスを買い換えたり布団で眠るようにしたりと、不要なマットレスが出た場合、マットレスは処分しなければなりません。そこで、使わなくなったマットレスの処分方法を紹介します。
解体してゴミにする
マットレスは、解体してしまえばコイルと布や詰め物に分解できるので、それぞれ燃えないゴミと燃えるゴミとして捨てられます。解体するのに手間がかかりますが、処分費用は発生しないので、少しでも費用を浮かせたいと考える人におすすめの方法です。コイルは金属なので、お住まいの自治体のルールに沿って捨ててください。
粗大ごみとして出す
マットレスは大きいので、粗大ごみとして自治体に回収してもらえます。詳しい申し込み方法や粗大ごみの出し方は自治体によって違うので、事前に市役所の窓口やホームページなどで確認しましょう。処分費用も自治体によってさまざまで、費用がかからない自治体もありますが、1000円程度の費用がかかる自治体もあります。
新品のマットレスを購入した店に引き取ってもらう
マットレスを新品に買い換えた場合は、購入した店で古いマットレスを引き取って処分してくれるケースがあります。追加料金が必要な店があったり、購入数と引き取り数が同数でなければならなかったりと制約もありますが、新しいマットレスを運び入れるついでに古いマットレスを引き取ってくれるので、自分で運び出しをしなくてよい点がメリットです。
ハウスクリーニングならクリーンクルー
マットレスのカビは、マットレスやシーツなどの汚れだけではなく、寝室そのものの汚れが原因の場合もあります。カビの胞子を撒き散らす原因となるエアコンや、毎日掃除をしてもホコリが溜まりがちな床をプロの技でしっかり掃除して、カビの原因を徹底的に排除しましょう。
エアコンの掃除は家庭用壁掛タイプが標準価格で1台12,000円〜(税込13,200円〜)、床(フローリング)の掃除は定価12,000円〜(税込13,200円〜)で依頼できます。
まとめ
カビは温度、湿度、栄養分の条件が揃うと繁殖します。マットレスはその条件が揃いやすく、カビが発生しやすい場所です。マットレスのカビを掃除するには、消毒用エタノールを使用する方法や重曹と消毒用エタノールを併用する方法、カビ対策スプレーを使用する方法があります。広範囲に発生してしまったカビや発生してから時間が経ってしまったカビなどは、プロに依頼して徹底的にきれいにしてもらうのも選択肢の1つです。
クリーンクルーのハウスクリーニング