キッチンの掃除方法を場所別に徹底解説！清掃後の汚れ防止方法も紹介！

毎日使用するキッチンは、油汚れや水垢などで汚れやすい場所です。掃除を後回しにすると、コンロ周りや排水溝は特に汚れが落ちにくくなってしまいます。また、キッチンは食材を扱う場所なので、掃除に使用する洗剤の安全性も押さえておきたいものです。
以下では、キッチンの場所別に、掃除に必要なアイテムや掃除方法を解説していきます。水回りは大掃除などのタイミングで徹底的なクリーニングを業者に依頼するのも一つの手ですが、汚れ具合や場所別に適した掃除を習慣化すれば、きれいな状態を維持できます。

• ・キッチン周りの汚れを落とすのにおすすめの洗剤
• ・毎日の手軽なキッチン掃除の方法
• ・月に1回程度のキッチンの念入りな掃除方法
• ・《素材別》キッチン周りの掃除方法
• ・キッチンの汚れを予防する方法はある？
• ・頑固なキッチン周りの汚れはクリーニング専門事業者へ相談
• ・頑固な汚れ・臭いは「クリーンクルー」にお任せ！
• ・まとめ

キッチン周りの汚れを落とすのにおすすめの洗剤

1：クエン酸

クエン酸は酸性のため、水垢などのアルカリ性の汚れを落とすのに適しています。そのため、シンクや蛇口まわりの汚れに効果的です。
クエン酸水を作り、スプレーボトルに入れて使用すると便利です。200mlの水にクエン酸小さじ1を入れて溶かすと、クエン酸水が作れます。
クエン酸は塩素系の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生するので、絶対に混ぜないでください。また、金属部分に使う場合はサビの原因になるため、使用後はよく拭き取るようにしましょう。

2：重曹

重曹はセスキ炭酸ソーダよりもアルカリ度が低い「ごく弱いアルカリ性」で、酸性の汚れを落とすのに有効です。水に溶けにくいため研磨力があり、キッチンの油汚れの掃除や鍋の焦げ付き、シンク磨きなどに効果的です。粒子が柔らかいため表面を傷つける心配もありません。40〜50℃のお湯に溶かすとpH値が高くなりアルカリ性が強まるため、汚れが落としやすくなります。ただし、素手で触ると肌荒れを起こす可能性があるので、ゴム手袋の着用などに留意しましょう。

3：セスキ炭酸ソーダ

「弱アルカリ性」のセスキ炭酸ソーダは重曹よりも少しアルカリ度が高く、油汚れや焦げ付きを落とすのに有効です。水に溶けやすい性質があるため、小さじ1のセスキ炭酸ソーダを500mlの水に混ぜれば簡単にセスキ炭酸ソーダ水が作れます。一度作ると2〜3か月の間保存が効くので、スプレーに入れて取りやすい場所に置いておけば気軽に掃除ができて便利です。
キッチンの壁やカップボードなど、皮脂や手垢が付きやすい場所の拭き掃除にも使用できます。また、酸性の臭いを消臭する効果もあるため、排水口やゴミ受けの掃除にもおすすめです。
重曹に比べてアルカリ度数が強いセスキ炭酸ソーダは、たんぱく質や油汚れを落とす洗浄力も優れています。掃除に使う際は地肌に触れることで肌が荒れることがあるので、ゴム手袋やビニール手袋などを着用しましょう。

4：酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、重曹やセスキ炭酸ソーダよりもアルカリ濃度が高い特徴があります。こまめに行う掃除に使用するよりも、頑固な汚れを落としたいときなどに向いている洗剤です。酸素系漂白剤の中でも洗浄力が強いオキシクリーンは、衣類のシミや汚れ落としだけでなくキッチンの掃除にもおすすめです。換気扇のファンや五徳などに付いた頑固な油汚れはもちろん、排水口のぬめり取りや除菌にも効果的です。

5：塩素系漂白剤

塩素系漂白剤は、上記の4つの洗剤の中で一番アルカリ濃度が高い特徴があります。漂白力や殺菌力が強く、泡タイプのものが多いので、頑固な汚れやぬめり、カビなどに吹きかけると効果的です。成分が強いので、使用できない素材や混ぜてはいけない洗剤、つけ置き時間などに注意が必要です。塩素系漂白剤を掃除に使用する際は、ゴム手袋を着用しましょう。また、体調が悪くなる可能性もあるので、台所の窓を開けて換気を徹底してください。

毎日の手軽なキッチン掃除の方法

毎日料理をするキッチンは、食材を扱う場所でもあるので、清潔を維持したいものです。しかし、掃除頻度が高いのに一度の掃除を頑張りすぎては続かなくなってしまいますし、負担や面倒だと感じてきてしまいます。
洗い物のあと10分でできる掃除方法を知っておけば、汚れを蓄積させずきれいなキッチンを保てます。大掃除で頑固な汚れに直面しないで済むためにも、毎日のルーティンにできるといいでしょう。

毎日の手軽なキッチン掃除で用意するもの

・水500mlとセスキ炭酸ソーダの粉大さじ1杯を混ぜたものを入れたスプレーボトル
・キッチンクロス
・キッチンペーパー
・掃除用スポンジ
・アルコール除菌スプレー
・メラミンスポンジ（あると便利）

毎日の手軽なキッチン掃除の手順

1. 料理や食事に使用した調味料や食器を片付ける
2. コンロから五徳を外して洗う
3. 排水溝の生ゴミをビニール袋などで密閉してゴミ箱に捨てる
4. セスキ炭酸ソーダ水をキッチン壁、コンロ、調理台に吹きかけて乾いたキッチンクロスで拭く
5. シンクと排水溝のぬめりや油汚れをキッチンペーパーである程度拭き取る
6. セスキ炭酸ソーダ水をシンクと排水溝に吹きかけて掃除用スポンジでこすり洗いをする（掃除用スポンジではとれない汚れにはメラミンスポンジを使用）
7. セスキ炭酸ソーダ水をキッチンの床に吹きかけてキッチンペーパーやキッチンクロスで拭く（生木や無垢材の床には使用しない。また、樹脂ワックス以外の床はワックスが剥げる可能性があるため目立たない場所で試してから行う）
8. 掃除用スポンジの水を切りキッチンクロスを洗ったらシンクの汚れを流す
9. 仕上げにキッチン全体にアルコールスプレーを吹きかけ、除菌をして完了

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月に1回程度のキッチンの念入りな掃除方法

使用頻度の高いキッチンは、水回りの中でも特に汚れやすい場所の一つです。月に1回程度は毎日の掃除や片付けでは行き届かない部分まで念入りに掃除して、汚れをリセットしましょう。

1：ガスコンロ・IHコンロの掃除

【コンロに付きやすい汚れの特徴】
コンロに付きやすい汚れは、食品のカスや調味料・油汚れ、焦げ付きなどです。どれも酸性の汚れなので、重曹やセスキ炭酸ソーダですっきりきれいに落とせます。

【ガスコンロの掃除手順】
1. 五徳やバーナーキャップを取り外し、重曹を溶かしたお湯に10～20分ほどつけ置きして汚れを浮かせます。
2. 天板にセスキ炭酸ソーダを水に溶かしたものを吹きかけ、5分ほど時間を置きます。汚れが浮き上がってきたら、雑巾などできれいに拭き取りましょう。
3. つけ置きしていた五徳やバーナーキャップなどを掃除します。五徳は角や溝が多いので、先の細いブラシや小さめのスポンジがあると便利です。頑固な汚れは、ヘラやスクレーパーなどで削り落としましょう。汚れや重曹水を水で洗い流したら、しっかり乾かして元通りに組み立ててください。

【IHコンロの掃除手順】
重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を天板に拭きつけて、雑巾などの柔らかい布で拭き取ります。
焦げ付きには直接重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を吹きつけ、しばらく放置した後に丸めたラップでこすりましょう。

2：コンロの周り・天板の掃除

【コンロ周り・天板の汚れの特徴】
コンロ周りの汚れは、油汚れや拭きこぼしなど酸性の汚れが主な原因で、重曹やセスキ炭酸ソーダが効果的です。
天板の素材はホーロー、ガラストップ、フッ素コートなどですが、どれも汚れが付きにくく、軽い汚れなら台所用中性洗剤とスポンジでのこすり洗いできれいになります。

【コンロ周りの掃除方法】
スプレーに入れたセスキ炭酸ソーダ水を汚れが気になる部分に吹きかけます。
キッチンペーパーや不要なふきんなどで浮いてきた汚れを拭き取ります。

【天板の掃除方法】
・ホーロー・ガラス
台所用中性洗剤とスポンジで優しくこすり洗いをします。
頑固な焦げ付きが残る場合には、丸めた食品用ラップにクリームクレンザーを付けて、コーティングが剥げないように優しくこすります。
最後にクレンザーが残らないように水洗いをします。

・フッ素コート
研磨力のある洗剤を使うとコーティングが剥がれるので、台所用中性洗剤とスポンジで優しくこすり洗いをします。

3：魚焼きグリルの掃除

【魚焼きグリルの汚れの特徴】
魚焼きグリルの汚れの原因となる油汚れと焦げ付きはどちらも酸性なので、重曹やセスキ炭酸ソーダ水を使って掃除をしましょう。魚焼きグリルを使用したら、汚れや臭いを落としやすいその日のうちに掃除するのが鉄則です。

【魚焼きグリルの掃除方法】
1. 40℃程度のお湯1Lを、グリルの網と受け皿が入る大きさの洗い桶やゴミ袋などに入れます。
2. 次に大さじ3杯の重曹、または大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを混ぜます。
3. お湯の中にグリルと受け皿を入れて30分ほど放置します。
4. スポンジやメラミンスポンジ、小さめのブラシなどで汚れをこすり洗いします。ぬめりが残っている場合は、ぬるま湯でこすり洗いをしましょう。
5. 最後に乾拭きし、乾燥させれば完了です。

【グリル内の汚れや臭いの落とし方】
キッチンペーパーに重曹水やセスキ炭酸ソーダ水キッチンペーパーを染み込ませます。
重曹、またはセスキ炭酸ソーダ水を染み込ませたキッチンペーパーで汚れを覆い、しばらく放置してから拭き取りましょう。

4：換気扇（レンジフード）の掃除

【換気扇の汚れの特徴】
換気扇の主な汚れは、油とホコリによるものです。これらの汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹やセスキ水を使って汚れを落としましょう。

【換気扇の掃除方法】
1. シンクに二重にしたゴミ袋を置き、40～50℃のお湯をためて、100gほどの重曹を溶かします。
2. 換気扇のフィルターやファン、ネジなど、分解できるパーツを取り外します。
3. 部品を重曹水に入れて、10～20分ほどつけ置きします。
4. 換気扇本体にセスキ水をスプレーし、5分ほど放置して拭き取ります。
5. つけ置きしていた部品を取り出し、スポンジやブラシなどで汚れを落として水洗いをします。
6. 乾拭きしてからパーツを組み立てます。

【注意事項とポイント】
換気扇の汚れは、お湯に溶かした洗剤につけ置きすることで油汚れがゆるみ、落としやすくなります。つけ置きしても落としきれない場合は、プラスチックのカードなど硬いもので汚れを削ぐのがおすすめです。
換気扇を外す前には汚れ防止のためコンロや床に新聞紙を敷くこと、ファンを取り外す際には電源プラグを抜くことに注意しましょう。

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5：シンクの掃除

【シンクの汚れの特徴】
シンクや排水口は、水垢や石鹸カス、油汚れ、ぬめりが付着しやすい箇所です。

【シンクの掃除方法】
①石鹸カス
ヘラやスクレーパーなどを使ってこびり付いた石鹸カスを削ぎ落とします。
石鹸カスに粉のままの重曹を振りかけ、上から水で濡らしたキッチンペーパーとラップでパックし、10～15分ほど放置します。
汚れが浮いてきたら、キッチンペーパーで石鹸カスをこすり落としてください。

②水垢
小さじ1のクエン酸と200mlの水を混ぜ合わせてクエン酸水を作ります。
クエン酸水をキッチンペーパーに染み込ませて水垢が気になる部分に置き、ラップでパックして30分から1時間ほど放置してください。
水垢が溶けてきたらパックしていたキッチンペーパーで水垢をこすり落とします。蛇口の根元の頑固な水垢は、パックする時間を伸ばすか、割り箸などでこすると取れやすくなります。

③油汚れやぬめり
掃除箇所のパーツを分解します。
重曹や台所用中性洗剤で汚れを落とします。汚れが溜まりやすい細かい網目や溝は、小さいブラシでこすり洗いをしましょう。

【注意事項とポイント】
シンクの掃除は、最初に重曹で石鹸カスを取り除いてからクエン酸で水垢を落とすと、クエン酸の効果で重曹の拭き残しをきれいに消せるのでおすすめです。
最後はスポンジでシンク全体を水洗いして、汚れと洗剤を十分に洗い流しましょう。

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6：シャワーヘッドの掃除

【シャワーヘッドの汚れの特徴】
シャワーヘッドは水垢汚れが目立ちやすい場所です。アルカリ性の水垢には、酸性のクエン酸が有効です。水垢がひどくこびり付いている場合は、プラスチックのヘラやカードなどを使って削っておくと、きれいに除去しやすくなります。

【シャワーヘッドの掃除方法】
1. 小さじ1のクエン酸と200mlの水を混ぜてクエン酸水を作ります。
2. クエン酸水をキッチンペーパーに染み込ませて水垢部分に貼り付け、30分～1時間程度放置します。
3. 貼り付けていたキッチンペーパーでシャワーヘッドをこすり洗いをします。

4. スポンジなどを使って全体的に水洗いします。

【注意事項とポイント】
重曹を使った掃除も同じ日にする場合は、クエン酸を使った掃除を後にすると、重曹の白い筋も消せて一石二鳥です。

7：排水口・ゴミ受けの掃除

【排水口・ゴミ受けの汚れの特徴】
排水口やゴミ受けの黒ずみやぬめりは、食材のカスや油汚れ、雑菌、カビなどが原因です。重曹とクエン酸を使った掃除が効果的ですが、長い期間掃除できず汚れがヘドロ化してしまうと、市販のパイプ洗浄剤や塩素系漂白剤など強力な洗剤でしか落とせなくなることもあります。

【排水口・ゴミ受けの掃除方法】
1. 排水口やゴミ受けのパーツを分解し、重曹または台所用中性洗剤で洗います。
2. 排水口内やゴミ受けに、重曹とクエン酸を約2:1の割合で多めに振りかけましょう。
3. 激しく発泡するまでお湯を少しずつかけていき、発泡が止むまで15～30分ほど放置します。
4. お湯で重曹とクエン酸をしっかりと洗い流します。落としきれなかった汚れはスポンジでこすり洗いをしましょう。

【注意事項やポイント】
排水口やゴミ受けの油汚れは、掃除をする前にお湯で柔らかくしておくと取れやすくなります。また、掃除の最後にキッチン用の除菌スプレーをしておくことで、雑菌の繁殖予防になります。

8：電子レンジ/オーブン・冷蔵庫の掃除

【冷蔵庫・電子レンジの汚れの特徴】
冷蔵庫・電子レンジの主な汚れは、油汚れ、手垢、皮脂汚れ、水垢、食べ物のカスなどです。拭くだけで掃除ができる冷蔵庫・電子レンジ専用シートがあるので、簡単に掃除をしたい場合は試してみてください。

【冷蔵庫の掃除方法】
電源を切り、食材を取り出します。
取り外せるパーツを外し、台所用中性洗剤で洗います。
庫内の汚れを重曹水やセスキ水で拭き取り、水拭きします。
ゴムパッキンの汚れを綿棒などで取り除きます。

【電子レンジの掃除方法】
1. 耐熱容器に水200mlと重曹小さじ1～2杯入れて、重曹水を作ります。
2. 電子レンジに入れ、5分ほど加熱します。
3. 扉を開けずにそのまま30～60分ほど放置し、水蒸気を庫内に行き渡らせます。
4. 耐熱容器の重曹水をキッチンペーパーに浸して、庫内の汚れを拭き取ります。
5. レンジの外側に付いた手垢にはセスキ水を吹きかけて乾拭きします。
6. レンジの内側も外側も水拭きで重曹やセスキ水の成分を拭き取り、最後に乾拭きします。

【注意事項やポイント】
冷蔵庫の掃除は食材の少ない時に行うと食材の出し入れが最小限で済み、手早く掃除できます。電子レンジの汚れを放置すると汚れが発火して、火災につながる恐れがあるので要注意です。また、やけどしないように必ず庫内が冷めてから掃除を行いましょう。

9：食洗機の掃除

【食洗機の汚れの特徴】
食洗機は家事の時短アイテムとして近年人気ですが、きちんとお手入れしないと故障の原因にもなります。食洗機の汚れは、食べカスの他に白い粉のような汚れと黒い汚れ、ベタベタした汚れに分類できます。白い粉のような汚れは水垢や石鹸カスによる汚れ、黒い汚れはカビ、ベタベタする汚れは油汚れです。

【食洗機の掃除方法】
1. 食洗機の中の汚れが、酸性の油汚れなのか、アルカリ性の水垢なのかを確認します。
2. 汚れの種類や汚れ具合に応じて、市販の食洗機専用庫内クリーナーを使い掃除をしましょう。

【注意事項やポイント】
事前に食洗機の説明書で、掃除方法や使用できる洗剤を確認しておきましょう。食洗機の庫内に金属が使用されている場合、金属が錆びてしまう可能性があるのでクエン酸は使用しないでください。基本的には市販の食洗機対応庫内クリーナーなどを活用するのが賢明です。
オキシクリーンやクエン酸を使用する場合、一度に混ぜて掃除するとお互いの効果を打ち消し合ってしまうため、別々に使用するよう注意が必要です。
食洗機に汚れを蓄積させないために、庫内の残菜フィルターは毎日掃除をしましょう。

《素材別》キッチン周りの掃除方法

キッチンにはさまざまな素材が使われています。素材ごとに使える洗剤や適切な掃除方法も変わってくるのです。ここからは、キッチンで主に使われている素材別の掃除方法について詳しく解説していきます。

1：ステンレス

ステンレスはサビに強く、熱にも強い素材です。シンクに使われていることが多いので、台所用の中性洗剤で洗った後、乾かすだけで基本的な掃除が完了します。ワークトップに使われている場合は、水拭きをして汚れを拭き取ってから乾拭きをしてください。落ちにくい汚れやサビを取る場合には、ペースト状にした重曹で汚れをこすり落とすと効果的です。強いアルカリ性の洗剤などを使うと劣化してしまうので注意してください。

2：人工大理石

人工大理石は、耐薬品性や耐熱性が高く、主にキッチンカウンターの部分に使われることが多い素材です。汚れも落としやすいので、毎日の掃除は台所用の中性洗剤と柔らかいスポンジでこすり洗いをするだけで済みます。落ちにくい汚れはメラミンスポンジでこすって汚れを落としてください。塩素系の漂白剤やアルカリ性の洗剤を使うと、変色してしまうことがあるので避けましょう。粒子の粗いクレンザーや金属タワシなどで強くこすると、傷が付いたり変色したりする可能性があるので注意が必要です。

3：ガラス

ガラスは今度の油ハネ防止パネルや水はね防止パネル、コンロトップなどに多く使われている素材です。汚れに強くお手入れが簡単で、基本的な掃除は水拭きで済ませられます。汚れが頑固な場合は、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を使用しましょう。
クレンザーや金属製のタワシなどで強くこすると傷がついてしまう恐れがあるほか、強い衝撃を与えると割れる危険性もあるので、取り扱いには十分に注意が必要です。耐熱性も高いですが、急激な温度変化を与えると割れてしまうこともあります。

4：タイル

タイルはデザイン性に優れ、耐火性や耐水性も高い素材です。汚れをはじくので、タイル自体の普段の掃除は軽い水拭きで済みます。しかし、タイルの目地の部分はコンクリートや樹脂などが使用されており、油汚れを吸着したりカビが発生したりします。キッチンのタイル目地の汚れは油汚れがほとんどなので、重曹やセスキ炭酸ソーダを使用して落とすと効率的です。カビは漂白剤を使用して掃除するときれいに落とせます。少量の水と重曹をあわせた重曹ペーストも効果的です。

キッチンの汚れを予防する方法はある？

シンクの水気を拭き取る

シンクは1日1回、食器洗いのあとに簡単に掃除を行うのがポイントです。台所用中性洗剤をスポンジにつけてシンク全体をこすり、水で洗い流します。水分は水垢や石鹸カスの原因になるため、最後に乾いた布でしっかり拭き取りましょう。水垢予防には、水回り専用の防水・防汚コーティングもおすすめです。

コンロは余熱があるうちに拭き取る

コンロを使ったあとは、余熱があるうちに拭き掃除をすると油汚れが簡単に落とせます。調理中に飛び跳ねた油を放置すると、頑固な汚れになるのですぐに拭きましょう。五徳は食器と一緒にスポンジで洗って乾燥させたり、天板はセスキ水を吹きかけて拭き取ったりして、負担のない掃除を習慣化してみてください。

換気扇は油がこびり付く前に拭き取る

換気扇は汚れが付きやすいのに掃除はしにくくて厄介な場所です。外付けフィルターを使用していない場合は、重曹スプレーを吹きかけてこまめに汚れを拭き取りましょう。外付けフィルターを使用している場合は、汚れがひどくなる前に定期的に交換するのをおすすめします。

頑固なキッチン周りの汚れはクリーニング専門事業者へ相談

キッチンクリーニング専門業者に掃除を依頼すると、自分では落としきれない頑固な汚れを落としてもらえるのが最大のメリットです。専用の洗剤や機材を使って、プロが隅々まで掃除を行ってくれるので、新品のような状態になります。一度きれいにしてもらったら、普段の掃除が楽になり、清潔な状態がキープできます。
1年に1回は専門業者による掃除をおすすめします。

キッチンクリーニングの料金相場と所要時間の目安は？

キッチンクリーニングの料金相場は10,000～20,000円です。所要時間は2～3時間です。
クリーニングの範囲はキッチンの壁面や戸棚の表面、シンク、蛇口、排水口、ガス台、ガスコンロ、グリルなどが一般的です。冷蔵庫や電子レンジ、戸棚の内部などの掃除は、オプション料金がかかる場合があります。
換気扇はクリーニングに含まれないので、別途予約が必要です。

キッチンクリーニングの際に準備することはある？

クリーニング業者にキッチンクリーニングを依頼する際は作業がスムーズに行えるように、キッチンの作業台に置いてある調味料や調理器具などの小物をあらかじめ移動させておきましょう。また、汚れの状態がひどい場合や特殊な素材を使用しているオーダーキッチンなどは、使用する洗剤や掃除道具を変更する必要が出たり、予定よりも時間がかかったりする場合があります。予約や見積もりを取る際には、汚れの度合いや気になる箇所について事前に伝えましょう。さらに、年末の大掃除時期や3〜4月の引越し時期などは予約が集中しやすいので、早めの予約を心がけてください。

キッチンクリーニングに関する注意点

業者によって、電子レンジや冷蔵庫、食洗機などのキッチン家電内の掃除は、キッチンクリーニングの基本掃除内容に組み込まれていないケースがあります。オプション項目にあれば依頼できますが、追加料金がかかる可能性があるため、予約の前に掃除範囲や内容、料金面の確認をしましょう。
また、キッチンクリーニングの作業時間は基本的に2時間程度ですが、汚れ具合やキッチンの面積、素材などによって作業時間が前後する場合があります。キッチンクリーニングの後には予定を詰め込まないようにして、時間に余裕をもって依頼しましょう。

キッチンのお掃除・クリーニング

頑固な汚れ・臭いは「クリーンクルー」にお任せ！

クリーンクルーでは、キッチンの油汚れや水垢、臭いやぬめりに対応した「キッチンおそうじ」を税込19,800円で提供しています。プロ専用の洗剤や道具を使って、五徳や排水口などのパーツの汚れや焦げ付き、ぬめりなどの汚れを徹底的に除去可能です。
「レンジフードおそうじ」は税込17,600円、「換気扇・ガス台セット」は税込28,600円などメニューが豊富なので、気になる箇所をピンポイントで依頼したい方にもおすすめです。オプションには、「冷蔵庫」税込9,900円や、「魚グリルorオーブン」税込4,400円、「除菌拭き上げ」税込4,400円など痒いところに手が届くメニューが揃っています。
まずはお気軽にお問い合わせください。

まとめ

キッチンの汚れにはさまざまな種類があるため、用途に合わせた洗剤を使うのがポイントです。汚れの特徴を把握し、洗剤を使い分けましょう。
日頃から掃除をしておくと、汚れがたまりにくく、大掃除も楽になります。使ったあとは汚れを軽く拭き取るだけでもきれいな状態がキープできるので、毎日のちょこっと掃除を心がけましょう。

クリーンクルーのキッチンのお掃除・クリーニング