排水口のぬめりの掃除方法 キッチンや洗面台のぬめりとりを徹底解説! コラムハウスクリーニング浴室 公開日:2023年08月29日 更新日:2023年08月30日 【目次】 ・キッチンの流し台や排水口にできる「ぬめり」の正体 ・ぬめりができる原因は? ・発生したぬめりの取り方・掃除方法 ・発生したぬめりの取り方・掃除方法【軽度~重度別】 ・お風呂場の排水口のぬめりの取り方 ・洗面台の排水口のぬめりの取り方 ・ぬめりの予防方法は? ・水回りの掃除ならクリーンクルー ・まとめ キッチンの流し台や排水口にできる「ぬめり」の正体 キッチンの流し台や排水口などに気付くと発生しているぬめりの多くは、バイオフィルムと呼ばれるものです。細菌やバクテリアが流し台や排水口にある汚れを栄養分にして増殖し、その過程でバイオフィルムという膜ができます。 細菌やバクテリアが分泌するバイオフィルムは、細菌が自らを守るためのものです。流し台や排水口のぬめりを放置して時間が経つと、バイオフィルムが増えて悪臭の原因になります。また、バイオフィルムが排水管に付着すると、排水の詰まりを引き起こすこともあります。 ぬめりができる原因は? ぬめりは、流し台や排水口の汚れが原因で発生します。キッチンの場合、シンクで鍋や食器を洗った際に残る油分や食べかすなどのゴミが、バイオフィルムの栄養源です。 また、汚れだけではあまりぬめりがひどくなることはありませんが、汚れに水分が加わることで雑菌が増殖しやすい環境となり、バイオフィルムが発生します。もっともぬめりが多くなりやすいのは、室温が20~30度くらいの気候です。さらに、湿度も高くなる夏場は、汚れに水分が含まれた状態になるため、よりぬめりが広範囲に広がりやすくなります。 細菌の中には汚れがなくても水分だけがあれば増殖できる種類もあり、お風呂場の排水口には、この水分だけで増える細菌によってできるぬめりが多く発生するので注意が必要です。 発生したぬめりの取り方・掃除方法 キッチンやお風呂場にぬめりが発生したときの効果的な掃除方法や必要なものについて、詳しく紹介します。 ぬめりとりに必要なもの ぬめり取りに必要なものは、ぬめりの発生の度合いによっても異なります。ぬめりが比較的軽度のものであれば、重曹やクエン酸などを使えば簡単に落とせます。もし、ぬめりがひどい場合は、塩素系洗剤や酸素系漂白剤などを使うのがおすすめです。 また、塩素系洗剤を使うときには手が荒れないよう手袋を用意しましょう。細かいところのぬめりを落としたい場合は、歯ブラシがあると便利です。 ぬめりとりの手順 ぬめりとりの流れを紹介します。まずは、スポンジなどを使って、キッチンや排水口などぬめりを取りたい部分を全体的に洗っておきます。大きなゴミがある場合は、この時点で取り除いておきましょう。 排水口のふたや排水トラップ、バスケットなど排水栓の周りにある部品で外せるものは外します。 次に重曹や塩素系洗剤を、ぬめりがある場所に振りかけましょう。30分程度置いてから、水またはぬるま湯で洗い流します。汚れが残っている場合は、使い古しの歯ブラシを使って汚れをこすって落としてください。外した部品を元に戻して終了です。 ぬめりとりを行う際の注意点 ぬめりとりで塩素系の洗剤を使う場合は、使用上の注意をよく読んで正しく使う必要があります。キッチンやお風呂場の換気扇を回して、窓が開けられる場合は窓を開けて換気を十分に行いながら洗剤を使用してください。 塩素系洗剤は強い薬品なので、目に入ったり皮膚に付着したりしないよう注意が必要です。手袋やメガネ、マスクなどを使用して作業しましょう。 また、塩素系洗剤は酸性のものと一緒にすると有毒な塩素ガスが生じます。酸性タイプの洗剤や酢、クエン酸、アルコールなどと混ざらないようにしてください。塩素ガスが発生すると独特の刺激臭がします。塩素ガスを吸い込むと、鼻や喉などに強い痛みを感じることがあるので、ぬめりとりを行っていて少しでも違和感を覚えたり具合が悪くなったりした場合は、すぐにその場を離れましょう。 発生したぬめりの取り方・掃除方法【軽度~重度別】 ぬめりの取り方をさらに詳しく説明します。軽度の場合と重度の場合に分けて見ていきましょう。 軽度のぬめりの場合 ぬめりが軽度の場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダを使うと落とせます。ぬめりやぬめりの原因である多くの汚れは酸性です。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使うと効果的です。重曹やセスキ炭酸ソーダなら環境にも優しく、肌が弱い人や小さな子ども、アレルギーを持つ家族がいる家庭でも安心して使えます。 <手順> 1. キッチンやお風呂場の排水口やぬめりの気になる部分に重曹またはセスキ炭酸ソーダを振りかける 2. 重曹またはセスキ炭酸ソーダにコップ1杯程度の少量の水を加えて発泡を促す 3. そのまま30分~1時間ほど放置 4. その後、水またはぬるま湯をたっぷりかけて洗い流す ぬめりは、雑菌が繁殖しやすい温度や湿度の環境の場合、すぐに発生します。重曹やセスキ炭酸ソーダは安心して使えるものなので、日頃のこまめなお手入れに使ってぬめりが発生しにくい状態を保ちましょう。 ぬめりの原因となる水アカや石けんカスなどアルカリ性の汚れには、酸性の洗剤を使うと効果的です。より丁寧に掃除をしたい場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダでぬめりを落とした後によくすすいで、クエン酸や酢を使いましょう。アルカリ性洗剤と酸性洗剤を使う手順は、逆でも問題ありません。 しつこいぬめりの場合 ぬめりや汚れがしつこく、重曹やセスキ炭酸ソーダを使っても落ちない場合には、使い古しの歯ブラシやたわし、スポンジなどを使ってみてください。特にキッチンのダストトレーは、洗剤をかけただけでは細かい部分の汚れが落としきれない場合もあります。歯ブラシやたわしなどに食器用洗剤などをつけて、ぬめりや汚れをこすり取りましょう。 たわしやスポンジを掃除に使用する場合は、食器用と分けておくと安心です。スポンジの色を分けたり、たわしをフックに引っ掛ける部分にリボンをつけたりして見分けやすいようにしておくのがおすすめです。 排水管やトラップ部分も一緒に掃除しておくと、ぬめりがつきにくくなるだけではなく、コバエやゴキブリ対策にもなります。月に1〜2回、徹底的な掃除とぬめり取りを行いましょう。 排水管の掃除は、細長い専用のたわしを使うかパイプ専用の洗剤を使います。トラップは取り外してからアルカリ性の洗剤もしくは塩素系洗剤に漬けて、歯ブラシを使って磨いてください。 ひどいぬめりの場合 ひどいぬめりや汚れがあってなかなか取れない場合や、ぬめり取りと一緒に除菌も行いたい場合は、塩素系洗剤を使いましょう。 キッチンの流し台や洗面台の排水口で使うなら、水をかけて発泡させるタイプの塩素系洗剤が比較的安全で手軽に使えるのでおすすめです。発泡力が強く、流し台のダストトレーや排水口全般に薬剤を覆ってきれいにするものもあるので、使いやすいタイプを選びましょう。 発泡タイプの洗剤には、キッチン用とお風呂用、キッチンと風呂両方に使えるものがあります。どの洗剤をどの部分に使っても大きな差はありませんが、キッチン用はダストトレーにも使用することを想定して発泡力が強めになっています。 <手順> 1. 洗剤の使用法に書いてある量の水またはぬるま湯をあらかじめ用意する 2. 洗剤を排水口またはダストトレイの底全体に振りかける 3. 水またはぬるま湯を洗剤にまんべんなく振りかける 4. 発泡したら30分~1時間そのまま放置する 5. 最後に水またはぬるま湯を使って洗い流す お風呂場の排水口のぬめりの取り方 お風呂場の排水口に発生するぬめりの原因やぬめりを取るときに用意するもの、具体的なぬめり取りの手順について説明します。お風呂場は常に湿度が高い場所なので、こまめな掃除を心がけましょう。 発生する原因 お風呂場のぬめりが発生する原因は、水以外に体や髪の毛を洗った際に出る抜け毛や皮脂汚れなどが影響します。体についているホコリや細かいごみ、シャンプー・石けんカスなどが排水口に溜まって雑菌が繁殖してぬめりとなります。 特に髪の毛は汚れを絡め取りやすいため、入浴後に水を流しても排水口周辺に石けんカスやゴミなどが付着したままになる場合が多く、こまめな掃除が必要です。髪の毛はヘアキャッチャーを使用していても排水管に流れてしまうことも少なくないので、掃除を怠ると排水管まで汚れや髪の毛が溜まってしまい詰まりを引き起こすこともあります。 排水口の掃除ができない場合でも、排水口周辺の髪の毛は頻繁に取り除くようにするようにしてください。 お風呂場のぬめりは、キッチンのシンクのぬめりとは原因が異なるため、ぬめりの状態や汚れの原因によって掃除に使う洗剤や掃除方法を変えるとよいでしょう。 ぬめりとりに必要なもの お風呂の排水口のぬめりを取る時には、汚れや原因によって洗剤を変えましょう。 ・髪の毛や固形物を取る場合:パイプクリーナー パイプクリーナーには、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムなどが入っています。これらの成分が髪の毛を溶かして詰まりを解消します。 ・皮脂汚れを取る場合:重曹またはアルカリ性洗剤 皮脂は弱酸性のため、アルカリ性洗剤がよく落ちます。 ・石けんカスの場合:クエン酸や酢などの酸性洗剤 石けんやシャンプーなどはアルカリ性の汚れなので酸性洗剤を使いましょう。 また、洗剤以外には次のようなものがあると便利です。 ・ゴミ袋 ・使い古しの歯ブラシ ・手袋 ぬめりとりの手順 お風呂場の排水口のぬめりをとる方法を説明します。 <手順> 1. 排水口のカバーを取りヘアキャッチャーに溜まっている髪の毛やゴミなどをティッシュで掴んで取り除く 2. ヘアキャッチャーと下水から匂いが上がってくるのを防ぐ筒状の封水筒を取り外す 3. ビニール袋にキャップ1~2杯の塩素系漂白剤を入れて40度くらいのぬるま湯を入れる 4. 排水口のカバーとヘアキャッチャー、封水筒をビニール袋に入れてそのまま30分ほど放置する 5. 約30分経ったら排水口カバーやヘアキャッチャー、封水筒を取り出して水かぬるま湯で洗い流す 6. 汚れが残っているところがあれば使い古しの歯ブラシを使ってこすり取る 7. きれいに洗い流した部品を元に戻す パイプクリーナーを使う場合は、商品によって放置する時間が異なるので、使用方法をよく読んで従ってください。 ぬめりを取る際の注意点 お風呂のぬめりを取るときの注意点もキッチンと同様です。お風呂場の換気扇は必ず回し、換気をしっかり行いながら作業をしてください。洗剤が皮膚や目に入らないよう手袋やメガネ、マスクなどを使用しましょう。 塩素系の洗剤と酸性洗剤は混ぜないようにします。排水口の部品の取り外しや設置に手間取る場合は、あらかじめ取り外す順番や部品の位置などを画像に撮っておくと便利です。 排水口の部品の中に逆流防止弁があります。この逆流防止弁の取り付け方を間違えてしまうと、水が逆流してくることもあるので正しい位置に戻してください。もし、逆流防止弁を正しく付けたのに水が逆流してくる場合は、排水管がまだ詰まっている、破損しているなどの可能性があります。 詰まっている場合は、パイプクリーナーを使って詰まりを解消します。パイプクリーナーだけでは不十分な場合は、ラバーカップを使ってみましょう。ラバーカップでも詰まりが取れないときは、専門の業者に一度見てもらってください。 お風呂掃除の方法は?汚れの落とし方とコツを場所別に徹底解説! 洗面台の排水口のぬめりの取り方 洗面所の洗面台も常に水気がある場所で、お風呂場と同じようにぬめりが発生しやすいところです。洗面台のぬめりは、お風呂場にできるぬめりとは原因が異なります。必要なものや洗面台のぬめり取りの手順を見ていきましょう。 発生する原因 洗面台の排水口が詰まる原因は、洗顔料や歯磨き粉、整髪するときに落ちる髪の毛や洗顔するときの皮脂汚れなどです。 また、化粧品や整髪料などが排水口に流れてぬめりの原因となる場合もあります。化粧品や整髪料に含まれている油分は、菌が増殖するときの栄養分になるため、雑菌が増えてぬめりが発生しやすくなります。 洗面台の排水口はキッチンやお風呂よりも排水口の口径が小さく、詰まりやすい特徴があるのでこまめな掃除を心がけましょう。 ぬめりとりに必要なもの 洗面台の排水口のぬめりとりに用意しておきたいものは次のようなものです。 ・重曹と酢 ・細長いブラシ 洗面台の排水口の汚れの多くは化粧品や整髪料の油分なので、重曹と酢を使って発泡させることで汚れを落とせます。また、髪の毛が排水口に詰まっていてぬめりが発生する場合は、パイプクリーナーなどを使うと効果的です。 洗面台の排水口は、キッチンやお風呂よりも排水管が細長い形状をしているので、使い古しの歯ブラシよりも細長いブラシの方が掃除に適しています。100円ショップなどで購入しましょう。 ぬめりとりの手順 洗面台の排水口のぬめりとりの手順を説明します。 <手順> 1. 最初に排水口やヘアキャッチャーに溜まっているゴミを取り、ティッシュを使って髪の毛も取り除く 2. ヘアキャッチャーは洗って乾かしておく 3. 排水口に重曹を振りかける 4. 酢またはクエン酸を水で溶かしたものを、重曹をかけた部分に少しずつ振りかけて発泡させる 5. そのまま5~30分ほど放置 6. 重曹の泡を水かぬるま湯で洗い流す 7. 汚れが残っている場合は、細いブラシを使ってこすり取ってから部品を元に戻します。 ぬめりを取る際の注意点 洗面台のぬめりをとるときも、必ず換気を行うようにしましょう。お風呂場と隣接している洗面所では、窓がないこともあります。換気扇または扇風機やサーキュレーターなどを使って空気を循環させるようにしてください。 お風呂場の掃除を同時に行わないのであれば、お風呂場の換気扇をつけてドアを開けておくのでも効果的です。 パイプクリーナーを使うときは、換気と合わせて手袋やメガネ、マスクを着用しましょう。 ピンク汚れとは?水回りに発生する原因は?掃除・予防方法についても解説 ぬめりの予防方法は? ぬめりを予防する方法には、アルミホイルやぬめり予防のアイテムを使う方法があります。 アルミホイルを使う アルミホイルを丸めたものを1〜2個、排水口に入れておくとぬめりが発生しにくくなります。これは、アルミホイルから出る金属イオンが抗菌作用の働きをするからです。排水口に流れない程度で、かつゴミ受けの邪魔にならない大きさのものを入れておきましょう。 ぬめり予防のアイテムを使う 塩素系の薬品を使ったぬめり防止のアイテムを使うのもおすすめです。排水口に置くタイプや吊るすタイプ、排水口のフタとして使うタイプなどさまざまな形状があります。また、スプレータイプのものなら吹きかけるだけなので簡単です。 スプレータイプの中には塩素を使わないものもあるため、こまめに使っても安心です。浴室専用のものや、キッチン・浴室・洗面所すべてに対応したものがあるので、使用する場所によって選びましょう。 こまめに掃除する ぬめり予防は、やはりこまめな掃除が欠かせません。週1、2回掃除をするだけでぬめりの発生はかなり抑えられます。また、詰まり防止のためにパイプクリーナーを月1、2回ほど利用しましょう。 水回りの掃除ならクリーンクルー 水回りの掃除ならクリーンクルーがおすすめです。研修をうけた自社の社員が対応してくれるので仕上がりの満足度が違います。 水回り4か所をセットにしたお得なプランやキッチンまるごとセット、浴室まるごと防カビセットなど、さまざまなプランがあるので家の気になるところを一気に掃除できます。また、気になるところだけピンポイントで掃除してもらうことも可能です。 訪問見積りや出張費は無料なので、まずは気軽にご相談ください。 まとめ ぬめりはキッチンや、お風呂場、洗面所などに発生します。気温と湿度が高いと発生しやすく成るので、ぬめりの原因ごとに合う薬剤を使ってこまめに掃除しましょう。なかなかぬめりや汚れが取れない場合は、ハウスクリーニング業者に依頼するのもおすすめです。 クリーンクルーの浴室クリーニング
キッチンの流し台や排水口にできる「ぬめり」の正体
キッチンの流し台や排水口などに気付くと発生しているぬめりの多くは、バイオフィルムと呼ばれるものです。細菌やバクテリアが流し台や排水口にある汚れを栄養分にして増殖し、その過程でバイオフィルムという膜ができます。
細菌やバクテリアが分泌するバイオフィルムは、細菌が自らを守るためのものです。流し台や排水口のぬめりを放置して時間が経つと、バイオフィルムが増えて悪臭の原因になります。また、バイオフィルムが排水管に付着すると、排水の詰まりを引き起こすこともあります。
ぬめりができる原因は?
ぬめりは、流し台や排水口の汚れが原因で発生します。キッチンの場合、シンクで鍋や食器を洗った際に残る油分や食べかすなどのゴミが、バイオフィルムの栄養源です。
また、汚れだけではあまりぬめりがひどくなることはありませんが、汚れに水分が加わることで雑菌が増殖しやすい環境となり、バイオフィルムが発生します。もっともぬめりが多くなりやすいのは、室温が20~30度くらいの気候です。さらに、湿度も高くなる夏場は、汚れに水分が含まれた状態になるため、よりぬめりが広範囲に広がりやすくなります。
細菌の中には汚れがなくても水分だけがあれば増殖できる種類もあり、お風呂場の排水口には、この水分だけで増える細菌によってできるぬめりが多く発生するので注意が必要です。
発生したぬめりの取り方・掃除方法
キッチンやお風呂場にぬめりが発生したときの効果的な掃除方法や必要なものについて、詳しく紹介します。
ぬめりとりに必要なもの
ぬめり取りに必要なものは、ぬめりの発生の度合いによっても異なります。ぬめりが比較的軽度のものであれば、重曹やクエン酸などを使えば簡単に落とせます。もし、ぬめりがひどい場合は、塩素系洗剤や酸素系漂白剤などを使うのがおすすめです。
また、塩素系洗剤を使うときには手が荒れないよう手袋を用意しましょう。細かいところのぬめりを落としたい場合は、歯ブラシがあると便利です。
ぬめりとりの手順
ぬめりとりの流れを紹介します。まずは、スポンジなどを使って、キッチンや排水口などぬめりを取りたい部分を全体的に洗っておきます。大きなゴミがある場合は、この時点で取り除いておきましょう。
排水口のふたや排水トラップ、バスケットなど排水栓の周りにある部品で外せるものは外します。
次に重曹や塩素系洗剤を、ぬめりがある場所に振りかけましょう。30分程度置いてから、水またはぬるま湯で洗い流します。汚れが残っている場合は、使い古しの歯ブラシを使って汚れをこすって落としてください。外した部品を元に戻して終了です。
ぬめりとりを行う際の注意点
ぬめりとりで塩素系の洗剤を使う場合は、使用上の注意をよく読んで正しく使う必要があります。キッチンやお風呂場の換気扇を回して、窓が開けられる場合は窓を開けて換気を十分に行いながら洗剤を使用してください。
塩素系洗剤は強い薬品なので、目に入ったり皮膚に付着したりしないよう注意が必要です。手袋やメガネ、マスクなどを使用して作業しましょう。
また、塩素系洗剤は酸性のものと一緒にすると有毒な塩素ガスが生じます。酸性タイプの洗剤や酢、クエン酸、アルコールなどと混ざらないようにしてください。塩素ガスが発生すると独特の刺激臭がします。塩素ガスを吸い込むと、鼻や喉などに強い痛みを感じることがあるので、ぬめりとりを行っていて少しでも違和感を覚えたり具合が悪くなったりした場合は、すぐにその場を離れましょう。
発生したぬめりの取り方・掃除方法【軽度~重度別】
ぬめりの取り方をさらに詳しく説明します。軽度の場合と重度の場合に分けて見ていきましょう。
軽度のぬめりの場合
ぬめりが軽度の場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダを使うと落とせます。ぬめりやぬめりの原因である多くの汚れは酸性です。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使うと効果的です。重曹やセスキ炭酸ソーダなら環境にも優しく、肌が弱い人や小さな子ども、アレルギーを持つ家族がいる家庭でも安心して使えます。
<手順>
1. キッチンやお風呂場の排水口やぬめりの気になる部分に重曹またはセスキ炭酸ソーダを振りかける
2. 重曹またはセスキ炭酸ソーダにコップ1杯程度の少量の水を加えて発泡を促す
3. そのまま30分~1時間ほど放置
4. その後、水またはぬるま湯をたっぷりかけて洗い流す
ぬめりは、雑菌が繁殖しやすい温度や湿度の環境の場合、すぐに発生します。重曹やセスキ炭酸ソーダは安心して使えるものなので、日頃のこまめなお手入れに使ってぬめりが発生しにくい状態を保ちましょう。
ぬめりの原因となる水アカや石けんカスなどアルカリ性の汚れには、酸性の洗剤を使うと効果的です。より丁寧に掃除をしたい場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダでぬめりを落とした後によくすすいで、クエン酸や酢を使いましょう。アルカリ性洗剤と酸性洗剤を使う手順は、逆でも問題ありません。
しつこいぬめりの場合
ぬめりや汚れがしつこく、重曹やセスキ炭酸ソーダを使っても落ちない場合には、使い古しの歯ブラシやたわし、スポンジなどを使ってみてください。特にキッチンのダストトレーは、洗剤をかけただけでは細かい部分の汚れが落としきれない場合もあります。歯ブラシやたわしなどに食器用洗剤などをつけて、ぬめりや汚れをこすり取りましょう。
たわしやスポンジを掃除に使用する場合は、食器用と分けておくと安心です。スポンジの色を分けたり、たわしをフックに引っ掛ける部分にリボンをつけたりして見分けやすいようにしておくのがおすすめです。
排水管やトラップ部分も一緒に掃除しておくと、ぬめりがつきにくくなるだけではなく、コバエやゴキブリ対策にもなります。月に1〜2回、徹底的な掃除とぬめり取りを行いましょう。
排水管の掃除は、細長い専用のたわしを使うかパイプ専用の洗剤を使います。トラップは取り外してからアルカリ性の洗剤もしくは塩素系洗剤に漬けて、歯ブラシを使って磨いてください。
ひどいぬめりの場合
ひどいぬめりや汚れがあってなかなか取れない場合や、ぬめり取りと一緒に除菌も行いたい場合は、塩素系洗剤を使いましょう。
キッチンの流し台や洗面台の排水口で使うなら、水をかけて発泡させるタイプの塩素系洗剤が比較的安全で手軽に使えるのでおすすめです。発泡力が強く、流し台のダストトレーや排水口全般に薬剤を覆ってきれいにするものもあるので、使いやすいタイプを選びましょう。
発泡タイプの洗剤には、キッチン用とお風呂用、キッチンと風呂両方に使えるものがあります。どの洗剤をどの部分に使っても大きな差はありませんが、キッチン用はダストトレーにも使用することを想定して発泡力が強めになっています。
<手順>
1. 洗剤の使用法に書いてある量の水またはぬるま湯をあらかじめ用意する
2. 洗剤を排水口またはダストトレイの底全体に振りかける
3. 水またはぬるま湯を洗剤にまんべんなく振りかける
4. 発泡したら30分~1時間そのまま放置する
5. 最後に水またはぬるま湯を使って洗い流す
お風呂場の排水口のぬめりの取り方
お風呂場の排水口に発生するぬめりの原因やぬめりを取るときに用意するもの、具体的なぬめり取りの手順について説明します。お風呂場は常に湿度が高い場所なので、こまめな掃除を心がけましょう。
発生する原因
お風呂場のぬめりが発生する原因は、水以外に体や髪の毛を洗った際に出る抜け毛や皮脂汚れなどが影響します。体についているホコリや細かいごみ、シャンプー・石けんカスなどが排水口に溜まって雑菌が繁殖してぬめりとなります。
特に髪の毛は汚れを絡め取りやすいため、入浴後に水を流しても排水口周辺に石けんカスやゴミなどが付着したままになる場合が多く、こまめな掃除が必要です。髪の毛はヘアキャッチャーを使用していても排水管に流れてしまうことも少なくないので、掃除を怠ると排水管まで汚れや髪の毛が溜まってしまい詰まりを引き起こすこともあります。
排水口の掃除ができない場合でも、排水口周辺の髪の毛は頻繁に取り除くようにするようにしてください。
お風呂場のぬめりは、キッチンのシンクのぬめりとは原因が異なるため、ぬめりの状態や汚れの原因によって掃除に使う洗剤や掃除方法を変えるとよいでしょう。
ぬめりとりに必要なもの
お風呂の排水口のぬめりを取る時には、汚れや原因によって洗剤を変えましょう。
・髪の毛や固形物を取る場合:パイプクリーナー
パイプクリーナーには、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムなどが入っています。これらの成分が髪の毛を溶かして詰まりを解消します。
・皮脂汚れを取る場合:重曹またはアルカリ性洗剤
皮脂は弱酸性のため、アルカリ性洗剤がよく落ちます。
・石けんカスの場合:クエン酸や酢などの酸性洗剤
石けんやシャンプーなどはアルカリ性の汚れなので酸性洗剤を使いましょう。
また、洗剤以外には次のようなものがあると便利です。
・ゴミ袋
・使い古しの歯ブラシ
・手袋
ぬめりとりの手順
お風呂場の排水口のぬめりをとる方法を説明します。
<手順>
1. 排水口のカバーを取りヘアキャッチャーに溜まっている髪の毛やゴミなどをティッシュで掴んで取り除く
2. ヘアキャッチャーと下水から匂いが上がってくるのを防ぐ筒状の封水筒を取り外す
3. ビニール袋にキャップ1~2杯の塩素系漂白剤を入れて40度くらいのぬるま湯を入れる
4. 排水口のカバーとヘアキャッチャー、封水筒をビニール袋に入れてそのまま30分ほど放置する
5. 約30分経ったら排水口カバーやヘアキャッチャー、封水筒を取り出して水かぬるま湯で洗い流す
6. 汚れが残っているところがあれば使い古しの歯ブラシを使ってこすり取る
7. きれいに洗い流した部品を元に戻す
パイプクリーナーを使う場合は、商品によって放置する時間が異なるので、使用方法をよく読んで従ってください。
ぬめりを取る際の注意点
お風呂のぬめりを取るときの注意点もキッチンと同様です。お風呂場の換気扇は必ず回し、換気をしっかり行いながら作業をしてください。洗剤が皮膚や目に入らないよう手袋やメガネ、マスクなどを使用しましょう。
塩素系の洗剤と酸性洗剤は混ぜないようにします。排水口の部品の取り外しや設置に手間取る場合は、あらかじめ取り外す順番や部品の位置などを画像に撮っておくと便利です。
排水口の部品の中に逆流防止弁があります。この逆流防止弁の取り付け方を間違えてしまうと、水が逆流してくることもあるので正しい位置に戻してください。もし、逆流防止弁を正しく付けたのに水が逆流してくる場合は、排水管がまだ詰まっている、破損しているなどの可能性があります。
詰まっている場合は、パイプクリーナーを使って詰まりを解消します。パイプクリーナーだけでは不十分な場合は、ラバーカップを使ってみましょう。ラバーカップでも詰まりが取れないときは、専門の業者に一度見てもらってください。
お風呂掃除の方法は?汚れの落とし方とコツを場所別に徹底解説!
洗面台の排水口のぬめりの取り方
洗面所の洗面台も常に水気がある場所で、お風呂場と同じようにぬめりが発生しやすいところです。洗面台のぬめりは、お風呂場にできるぬめりとは原因が異なります。必要なものや洗面台のぬめり取りの手順を見ていきましょう。
発生する原因
洗面台の排水口が詰まる原因は、洗顔料や歯磨き粉、整髪するときに落ちる髪の毛や洗顔するときの皮脂汚れなどです。
また、化粧品や整髪料などが排水口に流れてぬめりの原因となる場合もあります。化粧品や整髪料に含まれている油分は、菌が増殖するときの栄養分になるため、雑菌が増えてぬめりが発生しやすくなります。
洗面台の排水口はキッチンやお風呂よりも排水口の口径が小さく、詰まりやすい特徴があるのでこまめな掃除を心がけましょう。
ぬめりとりに必要なもの
洗面台の排水口のぬめりとりに用意しておきたいものは次のようなものです。
・重曹と酢
・細長いブラシ
洗面台の排水口の汚れの多くは化粧品や整髪料の油分なので、重曹と酢を使って発泡させることで汚れを落とせます。また、髪の毛が排水口に詰まっていてぬめりが発生する場合は、パイプクリーナーなどを使うと効果的です。
洗面台の排水口は、キッチンやお風呂よりも排水管が細長い形状をしているので、使い古しの歯ブラシよりも細長いブラシの方が掃除に適しています。100円ショップなどで購入しましょう。
ぬめりとりの手順
洗面台の排水口のぬめりとりの手順を説明します。
<手順>
1. 最初に排水口やヘアキャッチャーに溜まっているゴミを取り、ティッシュを使って髪の毛も取り除く
2. ヘアキャッチャーは洗って乾かしておく
3. 排水口に重曹を振りかける
4. 酢またはクエン酸を水で溶かしたものを、重曹をかけた部分に少しずつ振りかけて発泡させる
5. そのまま5~30分ほど放置
6. 重曹の泡を水かぬるま湯で洗い流す
7. 汚れが残っている場合は、細いブラシを使ってこすり取ってから部品を元に戻します。
ぬめりを取る際の注意点
洗面台のぬめりをとるときも、必ず換気を行うようにしましょう。お風呂場と隣接している洗面所では、窓がないこともあります。換気扇または扇風機やサーキュレーターなどを使って空気を循環させるようにしてください。
お風呂場の掃除を同時に行わないのであれば、お風呂場の換気扇をつけてドアを開けておくのでも効果的です。
パイプクリーナーを使うときは、換気と合わせて手袋やメガネ、マスクを着用しましょう。
ピンク汚れとは?水回りに発生する原因は?掃除・予防方法についても解説
ぬめりの予防方法は?
ぬめりを予防する方法には、アルミホイルやぬめり予防のアイテムを使う方法があります。
アルミホイルを使う
アルミホイルを丸めたものを1〜2個、排水口に入れておくとぬめりが発生しにくくなります。これは、アルミホイルから出る金属イオンが抗菌作用の働きをするからです。排水口に流れない程度で、かつゴミ受けの邪魔にならない大きさのものを入れておきましょう。
ぬめり予防のアイテムを使う
塩素系の薬品を使ったぬめり防止のアイテムを使うのもおすすめです。排水口に置くタイプや吊るすタイプ、排水口のフタとして使うタイプなどさまざまな形状があります。また、スプレータイプのものなら吹きかけるだけなので簡単です。
スプレータイプの中には塩素を使わないものもあるため、こまめに使っても安心です。浴室専用のものや、キッチン・浴室・洗面所すべてに対応したものがあるので、使用する場所によって選びましょう。
こまめに掃除する
ぬめり予防は、やはりこまめな掃除が欠かせません。週1、2回掃除をするだけでぬめりの発生はかなり抑えられます。また、詰まり防止のためにパイプクリーナーを月1、2回ほど利用しましょう。
水回りの掃除ならクリーンクルー
水回りの掃除ならクリーンクルーがおすすめです。研修をうけた自社の社員が対応してくれるので仕上がりの満足度が違います。
水回り4か所をセットにしたお得なプランやキッチンまるごとセット、浴室まるごと防カビセットなど、さまざまなプランがあるので家の気になるところを一気に掃除できます。また、気になるところだけピンポイントで掃除してもらうことも可能です。
訪問見積りや出張費は無料なので、まずは気軽にご相談ください。
まとめ
ぬめりはキッチンや、お風呂場、洗面所などに発生します。気温と湿度が高いと発生しやすく成るので、ぬめりの原因ごとに合う薬剤を使ってこまめに掃除しましょう。なかなかぬめりや汚れが取れない場合は、ハウスクリーニング業者に依頼するのもおすすめです。
クリーンクルーの浴室クリーニング