エアコンに結露ができる原因は?水滴の対処法・予防法を徹底解説!

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エアコンに結露ができる原因は?水滴の対処法・予防法を徹底解説!
  • 公開日:2023年05月24日
  • 更新日:2023年05月24日
【目次】

エアコンに結露が発生する仕組み

エアコンの結露は、室内の温かい空気が内部の熱交換器(フィン)で冷却されてから室内に出す仕組みの過程で生じる温度差によって発生します。温かい空気ほど水蒸気を多く含んでいるので、梅雨から真夏にかけての時期は1年で最も結露ができやすい季節といえるでしょう。エアコン内に吸い込んだ空気が急激に冷やされると、空気中の水蒸気が水分に変わり結露になります。エアコンを使用する上で結露が起こることは想定された現象なので、室外機につながる配管を通して排出できるように設計されています。そのため、エアコンが正常に稼働していれば、水漏れするほどの結露がエアコン外に発生することはありません。
しかし、室内外の温度と設定温度の差が大きかったり、エアコン内部に異常があったりすると、吹き出し口や室内配管で水漏れを起こしたり目視で確認できるほどの水分が発生したりします。

エアコンに結露が発生する原因

エアコンに結露が発生する原因には、フィルターの汚れ・ドレンパンの劣化や破損・エアコンが正しく取り付けられていない・排水設備の破損の4つが挙げられます。エアコンに結露が発生する原因がいくつか重なったり、結露を放置したりすると、基本的には起こり得ないエアコンからの水漏れを起こすケースもあるので注意が必要です。

フィルターの汚れ

エアコンに結露が発生し、吹き出し口から結露が流れ落ちる場合には、エアコンのフィルターが汚れている可能性があります。フィルターがホコリやゴミなどで汚れていると、空気を吸い込んで吹き出す能力が低下します。吸い込んだ空気がエアコン内で冷却されても吹き出されないで溜まっていくことで、室内との温度差ができ結露が発生します。

ドレンパンの劣化・破損

エアコン内部に溜まった水滴を受け止める役割のあるドレンパンの劣化や破損も、結露が発生する原因として考えられます。エアコンを長期間使用するとホコリや水あかなどがドレンパンに付着し、劣化や破損を引き起こします。水滴を受け止める能力が低下することで、水漏れを起こす可能性があります。結露や水漏れの症状があって、フィルターが汚れていない場合は、ドレンパンの劣化や破損、ホコリやゴミなどが付着していないか確認してみましょう。

エアコンの取り付け不備

エアコンが正しく取り付けられていない場合も、エアコン内部に発生した水分が配管に流れないため、結露や水漏れの発生原因となります。エアコンを正しい位置に取り付けるには専門的な知識が求められるため、基本的には専門業者が行います。しかし、取り付け費用を抑えるために素人が作業を行ったり、専門外の業者に依頼したりすると、設置の不備が起こる可能性があります。新しい製造年月日のものや、購入して間もないエアコンにもかかわらず取り付け後に結露が水漏れする場合は、エアコンの取り付けに不備がないか確認しましょう。

排水設備の破損(水漏れ)

エアコン内部に発生した結露は、屋外の配管を通して排出されます。しかし、エアコンを長年使用することで配管などの排水設備に破損が生じると、エアコン内部に溜まり水漏れを起こしてしまいます。また、ホコリや野外から入り込んだ枯葉などが詰まることで結露が正常に排出されず、エアコン内部に逆流して水漏れしてしまうケースも考えられます。上記の結露の発生原因を改善してもエアコンから水漏れする場合は、排水設備をチェックしてみてください。

エアコンにできる結露の対処法

エアコンが熱交換機能で空気の温度を変える際に結露が発生するのは正常な現象ですが、結露が異常なほど発生すると水漏れを起こしてしまいます。エアコンの故障や買い替えリスクを抑えて長く使用していくために、結露対処法を確認しておきましょう。

フィルター掃除をする

エアコン内部のフィルターがホコリやゴミなどで目詰まりすると、空気を吹き出す能力が低下して結露が起こります。空気の流れも悪くなり、エアコンの冷暖房効率の低下も引き起こします。エアコンが結露する原因としてフィルターの汚れが考えられる場合は、フィルター掃除をしてみましょう。

<掃除手順>
・エアコンを設置している下に新聞紙を敷く
・ゴム手袋とマスクを装着する
・エアコンのカバーを開けて、中からフィルターを取り出す
・掃除機でホコリやゴミを吸い取る
・お風呂場や大きめのタライなどを使用して、フィルターをブラシでこすり洗いをする
・水で汚れを流したら、水分を完全に乾かす
・フィルターをエアコン内部に戻して終了

フィルターの汚れが落ちにくい場合は、水洗いの際に中性洗剤と爪楊枝を使用してもいいでしょう。

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熱交換器(冷却フィン)を掃除する

エアコンの結露は、熱交換器の汚れによって起きている可能性もあります。長く使用しているエアコンであれば特に、熱交換器に汚れが付着し、空気の流れを悪くしているかもしれません。フィルターが汚れていない場合は、熱交換器を掃除してみましょう。

<掃除手順>
・マスクとゴム手袋を装着する
・床に養生をして汚れから保護する
・露出している電装部品がある場合は養生をする
・エアコンの電源が完全に切れたらフィルターを外す
・掃除機で冷却フィンの表面の汚れを吸い取る
・柔らかめのブラシなどを使用して、フィンの目に沿って優しく汚れを落としていく
・フィンクリーナーを冷却フィンに吹きかけて15分程放置する
・フィルターや養生などを全て戻す
・送風モードで10分以上運転をして、エアコン内部が乾燥したら終了

冷却フィンは専用クリーナーを使用することで汚れが落ちやすくなりますが、ドレンパンに溜まった汚れがエアコン内部に残ると、カビの発生原因になります。フィンクリーナーのリスクを理解した上で、使用を検討しましょう。

エアコンクリーニングのプロに依頼する

エアコン掃除を自分で行うとなると、精密機械の専門知識が必要ですし、細かいパーツの分解も困難です。エアコンの異常を感じてから故障部分を探したり急いで掃除をしたりしがちですが、エアコンの汚れは日常的に蓄積しています。こまめな掃除を心がけていても、フィルター部分など表面だけになってしまうケースも多いものです。
無理に掃除をして不具合や故障を起こさないためにも、プロのクリーニング業者に依頼するのがおすすめです。定期的なエアコンクリーニングは2年に1度の頻度で十分です。自分では掃除できない細かいパーツ部分や内部まで徹底的にクリーニングをしてもらうことで、カビの発生や結露を防げます。さらにエアコンが正常に稼働するようになるので、電気代の節約にもつながります。
エアコンクリーニングの相場は自動掃除機能なしで1台8,000円〜12,000円程度、自動掃除機能付きで13,000円~18,000円です。

エアコンの結露を放置するとどうなる?リスクについて

エアコンの結露を放置すると、エアコン内部の湿度が上がりカビが発生しやすくなります。エアコンから空気が排出されるたびにカビの胞子が部屋中に蔓延し、アレルギー症状や喉の痛みを引き起こす可能性があります。カビ特有の嫌な臭いも部屋にこもってしまうでしょう。
カビは一度発生すると自分で完全に除去するのは難しく、プロのクリーニングを依頼する頻度が高まります。必要以上の費用をかけず、健康被害を招かないためにも、早めに結露対策を行いましょう。

エアコンにできる結露の予防方法

エアコンの結露を予防する方法には、設定温度・風量・運転機能の設定やルーバーの角度調整などが有効です。エアコンが必要な時期に不具合や故障で動かなくなってしまうと不自由を感じるだけではなく、修理業者の予約が取りにくい傾向も高まります。結露の予防方法を普段から意識して、エアコンを使用しましょう。

設定温度の変更

室温とエアコン内部の空気の温度差が大きいほど、結露が発生します。猛暑日は早く部屋を涼しくしたいという思いから極端に低い温度設定で運転させてしまいがちですが、エアコンの負担になる使い方を続けていると、結果的に結露が溜まって運転効率の低下を引き起こします。
真夏であれば26度〜27度程度の設定温度でも十分に冷えた風が吹き出されるので、温度を高めに設定してみてください。暑さが苦手で適温の設定では耐えられない場合は、急激に温度を下げるのではなく徐々に下げていくと、温度差が少ないまま部屋を冷やせるのでおすすめです。温度差が少ない状態を保てるので、結露の発生予防につながります。

風向きの調整

エアコンの吹き出し口に水滴が付着している場合は、風向きを上向きに変更しましょう。吹き出し口の角度が下向きのままだと、冷却された空気が同じ部分に当たり続けて結露が溜まってしまいます。リモコンで風向きの設定を上向きにするだけで、結露をエアコン内部で分散できるので、吹き出し口の向きも意識してみてください。

結露防止運転の活用

冷房モードからいきなり運転を消すと、冷え切ったエアコン内部に室内の温かい風が入り込んで結露が発生してしまいます。エアコン内部に溜まった水分を除湿し、結露やカビを防ぐために、除湿・内部クリーンなどの結露防止運転機能を活用しましょう。結露防止運転機能を30分程度稼働させるだけで簡単にエアコン内部を除湿できます。
エアコンのメーカーや種類によっては、部屋の湿度を一定以上感知すると自動で除湿モードに切り替わって、随時結露を予防してくれるものもあります。

風量の設定変更

エアコンの結露を防ぐためには、風量を強めで運転させる方法も効果的です。節電を意識して弱い風量設定で運転させる人もいますが、風量が弱いと真夏などは部屋を冷やすのに時間がかかりすぎてしまいます。弱い風量でも、冷却された空気が長時間吹き出し口に当たり続けると、結露が発生します。部屋が冷えるまでは強めの風量にして、ある程度室温が下がったら弱めの風量にするなど、風量設定をその都度変更して結露を予防しましょう。

業務用エアコンの場合の結露対策は?

業務用エアコンは、家庭用エアコンに比べて冷却機能能力が高く、サイズも大きめな特徴があります。事務所などに複数設置しているケースもあり、結露が発生するたびに対処するのは困難でしょう。業務用エアコンの結露対策には、便利なアイテムを活用するのがおすすめです。

結露防止用吹き出し口の設置

事務所や店舗で使用されることの多い天井取り付け型エアコンの結露防止対策には、結露防止用吹き出し口の設置がおすすめです。風車の原理でプロペラが動くことによって、吹き出し口から出る冷却された空気が分散されます。吹き出し口の同じ部分に空気が当たり続けないので、極端な温度低下を防いで結露防止にもつながります。また、室内の温度を下げる際も効果的ですし、設定温度を極端に下げる必要がなくなるので節約にもなります。結露防止吹き出し口は1,000円台から購入でき、各メーカーによってサイズや仕様が異なる豊富な種類展開があります。取り付け予定のエアコンに合う種類を選びましょう。

結露防止テープの使用

エアコンの結露は配管の劣化・破損によっても起こり得ます。エアコンを設置する際、同時に配管に断熱材が巻かれますが、長期間使用しているとテープが劣化によって破けてしまうケースがあります。テープが破けると配管に水分が流れ落ちて結露が発生するので、結露防止テープを使って配管に水分が流れ落ちないようにしましょう。市販の結露防止テープは、簡単に貼り付けられます。

<結露防止テープの貼り方>
1.貼り付け部分のホコリやゴミなど、汚れを拭き取る
2.結露が気になる配管部分に、下から上に向かって結露防止テープを巻き上げる
3.結露防止テープが剥がれないように、巻端部分をビニールテープで止める

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クリーンクルーのエアコンクリーニングは、取り外せるパーツを全て外し、適材適所の専用洗剤と高圧洗浄機を使用して汚れをすみずみまできれいに洗浄します。エアコン周りの養生やパーツやエアコン本体の丁寧な拭き上げにより、部屋を汚すことなくクリーニング可能です。クリーニング後には、すぐエアコンを運転させられます。
家庭用壁掛けタイプのエアコンのクリーニング料金は1台13,200円(税込み)〜、自動掃除機能付きエアコンのクリーニングは1台22,000円〜(税込み)です。家庭用エアコンも業務用エアコンも、種類によって料金設定が異なるので、エアコンクリーニングを検討している人はまず無料見積りをしてみましょう。

まとめ

エアコンの結露に気付いたらその都度対処しないとエアコン内部にカビが発生し、空気中にカビの胞子が舞うことでカビ特有の臭いや喉の痛み、アレルギー症状の原因になります。エアコンの水漏れを目視で確認できる場合は、フィルターや配管の目詰まり、故障部分がないか確認しましょう。
また、2年に一度程度のエアコンクリーニングでも、自分では掃除できない部分を掃除してもらえることで、故障や不具合を起こす可能性が低くなります。エアコンを長持ちさせられるように、結露予防対策も取り入れましょう。

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